農業を活性化させ、 Japan qualityを世界へ発信する
Umai Japan株式会社 代表取締役 杉本 稜太 氏
当社は、岐阜県産の富有柿を中心に徹底した品質管理と最新技術を駆使し、アメリカやシンガポール、香港など海外市場への販路開拓を積極的に行っています。生産者との連携による安定供給体制の構築、AIを活用した日持ち予測選果機や収穫時期判定デバイスの開発など、伝統と革新を融合することで、農業の活性化を目指します。将来的には、輸出国や品目の拡大、海外生産拠点の設立、観光農園事業など、事業の多角化を図ります。 私は農業高校時代から農業に携わり、卒業後は岐阜大学に進学し現場での農業実務経験や大学での学びを通して、農業には課題が山積みだが大きなポテンシャルを秘めていると感じました。その後、大学2年時に海外の市場で柿の飛び込み営業や嗜好性の調査などの経験を経て、岐阜県産の柿の輸出事業に着目しUmai Japanを創業しました。 当社の主な事業として、日本の農作物を世界中に発信することを目指し、富有柿の生産から輸出までを行っています。特に自社で所有している農地での生産では、輸出に特化してデータでの栽培管理や最新の光センサーでの糖度測定などを行い、Umaiブランドを構築しています。また、岐阜大学などと共同で果実の日持ち予測をして出荷先の選定や食べ頃の可視化を行う技術の開発や自社で収穫期判定デバイスの開発などを行っています。 日本産農作物を世界中に発信し、匠の技×最新技術で誰でも農業ができる仕組みづくりをすることで、日本の農業の課題を解決します。 |
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コメンテーターより・・・ |
農業関連のスタートアップは、生産技術系、省力化機械(装置)系、直販等の流通系、食品加工系、経営オペレーション系といった分類に分かれ、農業総合研究所や日本農業のようにスケールアップに成功したモデルは、流通でのイノベーションを軸に生産技術にも関わっていくモデルであり、同社も柿で同様のビジネスモデルを構築しようとしている。日本の果物は糖度と見栄えにおいて世界でもトップクラスであり、海外マーケットも見据えた同社の展開に期待したい。 インデペンデンツクラブ 代表理事 松本 直人 氏 |