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「「みやこキャピタルの投資」」

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みやこキャピタル株式会社
取締役副社長 岡橋 寛明

経済産業省にて投資事業有限責任組合法の制定・改正、LLC法、LLP法の制定等会社法の現代化含めベンチャー支援・振興、産業金融・税制に関する各種施策の企画・立案を担当。退官後、複数のベンチャー企業の経営を経て、三井住友海上キャピタル株式会社において国内外のベンチャー企業の投資開発・経営支援に従事。2013年に当社設立。東京大学経済学部卒。コロンビア大学MBA。

現在は京都大学の有力な資源(人材、知財)を利活用するベンチャー企業を主な投資対象とする「みやこ京大イノベーション投資事業有限責任組合」(京大ベンチャーファンド2号)の募集・設立(目標60億円)、投資案件の選定等の活動を本格化しています。

2012年12月に京都大学産学連携本部で、VCファンド(2号ファンド)設立・運営事業者の公募に応募し、2013年8月に事業者選定委員会等の審査を経て採択が決定され、2013年9月に会社設立、12月に京都大学と覚書を締結しました。

京都大学では、従来より研究者の発明・研究成果や、創造的なコンセプトが起業を通じて具体化され、社会に還元されることを支援しています。みやこキャピタルとしては、会社経営経験を有する投資担当者や経営支援専門家人材による真のハンズオンサポートを積極的に推進することで、京都大学の研究成果や関連人材の活性化を通したイノベーション創生に資することをミッション・目的としています。

みやこキャピタルの特徴の一つは、投資金融・事業の面で豊富な実績を有するベンチャー企業投資のプロフェッショナルチームである事です。投資担当者4人で累計100社を超える成功実績に加え、投資担当者全員がベンチャー企業や中小企業の経営者・取締役等を歴任した経験を有しています。

強力で広範なネットワーク・パートナーは当ファンドの大きな特徴です。京都大学をはじめ国内外の有力大学、関西TLO(京都大学はじめ主要大学の技術移転機関)、各種研究機関、有力事業会社とも提携・連携し、最先端の研究開発技術へのアプローチや調査も可能な体制を構築し、投資候補企業の発掘、投資調査・審査から、投資後の成長支援・提携支援、資本提携までを一貫して行ないます。

投資対象は、主に「ライフサイエンス・ヘルスケア」「ICT・モバイル・エレクトロニクス」「環境・エネルギー」「アグリ・フード」分野における、あらゆるステージ・規模の成長が見込まれるベンチャー企業を対象としております。京都大学の教授が設立に関わっている会社だけでなく、京都大学の技術を活用した事業を行う企業も投資対象になります。

投資戦略としては、ハイブリッド・フルカバー戦略で、上場企業への投資実行も一部行うことを検討しています。またキャピタルゲインだけでなく、株式配当金や業務受託報酬などのインカム・ゲイン収益も狙っています。

ベンチャーや技術系の世界において産業を創出していこうという時に、京都や大阪、東京などは関係ありません。世の中やマーケットが求めている革新的な技術やビジネスモデル・人材を有するベンチャー企業が私達の主な投資対象になります。京都大学はじめ関係機関と密に連携し、皆様と幅広く協力させて頂きながら、グローバルに展開していけるような企業をこの地から育てていきたいと思います。

<主要メンバー略歴>
山口 哲史(代表取締役/投資委員会委員長)
1988年横浜国立大学経済学部卒業後、日本合同ファイナンス(現・株式会社ジャフコ)入社。日本及び米国で投資本部長等を歴任。2005年ジャパントゥシー・ドットコム株式会社代表取締役、中文産業株式会社取締役就任。2008年ガイア・パートナーズ合同会社設立、代表社員就任。2013年当社設立。

石原 紀彦(取締役)
2001年慶應義塾大学法学部卒業後、ゴールドマン・サックス証券株式会社投資銀行本部にてM&A、資金調達アドバイス、投資業務に従事。日本コアパートナー株式会社取締役、サンインベストメント合同会社代表社員。

藤原 健真(ベンチャー・パートナー)
IT・モバイル分野の起業家、事業家。1999年CaliforniaStateUniversity,Northridge卒業(ComputerScience専攻)後、インターネット及びスタートアップ分野における活動に一貫して従事。

※全文は「THE INDEPENDENTS」2014年1月号 - p16にてご覧いただけます