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「セキュリティ・クラウドにおけるNo1ソリューションプロバイダ」

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株式会社クラウドテクノロジーズ
代表取締役社長 谷本 勲さん

1970年生まれ。東京都出身。中央大学卒業後、人材派遣大手の株式会社パソナに入社。その後、外資系ITベンダーへの転職を経て、26歳でシステムの運用管理に特化したITベンチャーを創業。
2008年からは経営コンサルティング会社を経営しながら、事業投資を行い、2009年5月にオーナーチェンジと同時に株式会社クラウドテクノロジーズ代表取締役に就任。現在、継続してコンサルティング業を行いながら、複数の事業会社の経営に携わっている。

住所:東京都千代田区神田駿河台1-2-5 駿河台ビル4階
TEL:03-5282-5432 設立:1992年5月 資本金:20,000千円
事業内容:情報セキュリティ事業/クラウド事業/教育事業・技術者派遣事業
http://www.cloud-tech.co.jp/

「セキュリティとクラウドという異なる要素技術を両方兼ね備えた会社です」


1.技術者派遣から情報セキュリティ、そしてクラウド事業へ

―セキュリティ・クラウドとはどういう意味ですか
情報漏えい対策やIT統制対応等、セキュリティ対策万全のクラウドサービスを表します。経営資産を守り、企業リスクを低減させながら、経営効率を飛躍的に向上させます。

―情報セキュリティ対策のポイントはどこにありますか?
情報漏洩を完璧に行おうとするほど、膨大な費用と手間や煩雑な手続きが発生するので、効率性や利便性が著しく低下します。そこで、守るべき箇所を特定しピンポイントで対策を実施します。サーバーサイドにデータを集めれば、低コストで利便性も堅持できます。クライアントサイドのデータは、対応数も多くなり導入・運用と高コストになります。

―貴社の提供するクラウドサービスについて教えてください
PaaS(Platform as a Service)という完全企業向けのクラウドサービスです。ソフトウェアを構築および稼動させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供します。

―ユーザーのメリットを教えてください
システム投資の無駄を排除できることです。ユーザーは使用容量に応じた月額利用料を支払います。最小システムを組み、利用頻度が高くなってから、容量を拡張すればよいのです。当社は利用余裕分を他に活かすことで、最短で翌営業日に容量が増加できる柔軟性もあります。

―自前のインフラを持っているのですか
事業体はインフラビジネスですが、設備については、データセンタからラックを借りています。そのラックの中で、サーバなどのハードウエアへ設備投資して、仮想環境を構築し、それを小分けして、クライアントに貸し出しています。PaaS事業者はラックの使用効率を最大化する事で収益を上げるため、データセンタのような不動産型ビジネスとは真逆のビジネスモデルです。

―競合先はどのようなところですか
IBM、富士通などの大企業からベンチャー企業まで、アマゾンのように圧倒的低価格からIIJのように付加価値サービスを提供するところまで数多くあります。

―その中で、貴社はどのような特長がありますか
セキュリティをキチンと考慮したPaaSを提供しています。クライアントは企業の社内情報システム向けが大半で、そこではセキュリティ対策が最も重視されます。当社はそこにフォーカスしており、最近急成長しているソーシャル系は1割もありません。それと、大手にはない小回り・対応の柔軟性が特長です。

―規模の経済が働く分野ですが、価格競争力はありますか
たしかに大規模になるほど、コストメリットが出ます。だからこそセキュリティにこだわります。他社と比べて当社サービス料金は決して安くはありません。セキュリティ対策という付加価値をつけているからです。

―技術面での差別化や競争力はありますか
コンピュータの世界的な流れはオープンソースです。独自技術で突き抜けているものはない、といっても過言ではありません。どんなに優れた技術も、自社で開発するより、世の中から集めた方が、圧倒的に良いものができます。それに良い技術はオープンにされる傾向にあります。当社はそれらをインテグレーションしてユーザニーズにマッチさせるところに大きな強みがあります。

―技術的なバックグランドは何ですか
セキュリティ業界には2008年に参入しました。最初は、個別の情報セキュリティ対策を受託開発として取り組みました。そこでログ管理等の技術ノウハウを培ってきました。クラウド事業を始めるにあたっては、新たに技術者を採用しました。当社はセキュリティとクラウドで異なる要素技術を両方兼ね備えた数少ない会社です。

―現在の事業構成を教えてください
情報セキュリティ事業4割、クラウド事業3割、技術者派遣事業3割です。クラウド事業が伸びる一方で、技術者派遣事業の比率が下がり、売上は横ばいですが収益力は高まっています。社員は60人で、営業10人、管理4人であとは技術者です。派遣人員は現在30人です。

―セキュリティ分野では企業やサービスの信頼性が重要です
会社の信頼性を短期的に上げるのは無理です。商品やサービスを採用していただいた顧客にレファレンス先になっていただいています。例えば建設業。清水建設、五洋建設や三井住友建設などへの採用実績からの紹介で業界を攻めます。学校法人も同様に、大原学園、グロービスなどの信頼性の高いクライアントの事例から広がっています。

―課題を教えてください
セキュリティ面において他社より優位性はありますが、絶対的ではありませんので、より品質にこだわった商品を作っていきます。最近では、サービス強化の一環でネットワークセキュリティのUTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)を独自開発しました。今後はさらに上流であるコンサル事業も手掛けていき、NTTデータやNRIなどの大手企業と比べても遜色ない特徴のあるサービスを提供したいと思います。

―今後はM&Aによる経営戦略もお考えですか
クラウド事業のコアは自前で展開していきます。そこからスケールさせるのはM&Aです。上手く活用できればよいのですが、失敗も多く両刃の剣です。最終的には事業はヒトなので、ヒトを中心に据えたM&Aを推進したいと考えています。


2.松風の創業、ニューテクノロジー(現クラウドテクノロジーズ)への資本参加

―谷本さんは株式会社松風というコンサル会社の代表も兼務しています
パソナで2年、EDS日本法人で2年勤めて、1997年に独立して起業しました。その会社を大手IT商社に4年前に売却、そして松風を創業しました。松風は3人のパートナーで運営されており、それぞれが独自のクライアントを持っています。事業再生コンサルを主目的に設立しましたが、ニーズが多いこともあり、M&Aのアドバイザー業務も行っています。

―当社に資本参加した経緯を教えて下さい
当時は受託開発と技術者派遣の会社でしたが、リーマンショックによる需要の急減で大量の契約解除がありました。事業変革をしないと生き残れないと相談を受け、最初は事業コンサルから入りました。しかし、オーナーは67歳でもう変革を行うだけの気力がありません。そこで売却先を探し始めましたが、結果的には2009年4月に松風にオーナーチェンジしました。

※全文は「THE INDEPENDENTS」2012年1月号 - p20-22にてご覧いただけます