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「東京インデペンデンツクラブ」

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■ 第一部 基調講演
「名証セントレックスを活用したIPO」
剣持 忠 氏(株式会社メンバーズ[名古屋セ:2130] 代表取締役)

当社は従業員240名のweb制作会社です。今日はIPOに関する苦難の数々をお話します。

1)上場までの多難な道のり
1995年にジャフコを卒業してメンバーズを設立、4年後の1999年にはゴールドマンサックス証券日本初主幹事としてマザーズ上場準備をしました。ネットバブル始まりの時期で、早く事業展開しようと自社のネットビジネスを4つも立ち上げ巨額の赤字を計上しました。しかしデューデリ(審査)まで終えたところで上場延期を決断しました。主幹事からは「今、上場したら大金持ちになれるのになぜ?」と言われました。ネットバブル崩壊の兆しが見えたときですが、当時はまだ赤字でも上場できる時代でした。自分でもその判断が良かったかは今も分かりませんが。

その後はなんとか業績も安定して2005年にマザーズ上場直前まできましたが、ライブドア事件で振り出しに戻りました。また一からやり直しかと思ったところ、上場準備作業を引き継ぎしてくれたのが、名証セントレックス市場と楽天証券でした。

2) なんとか上場も初日から多難な道のり
2006年11月に上場しましたが、それは波乱の幕開けでした。売買初日はVCからの大量の「成り行き売り」で値段がつきません。29万円の公募価格を大幅に下回り初値は17万5千円。上場しても少しも嬉しくありませんでした。しかも上場直後に売上の2割を占める大口顧客からの取引がなくなり赤字転落です。監査法人から契約更新を拒まれる監査難民にもなりました。さらに幹部の大量離職もありました。時価総額も3億円を下回り上場廃止基準に抵触する状況でした。



3) ビジョンを定め、自分たちを信じて実行する
その時期までは実力ある拡大ではなく、膨張による規模増加でした。利益を出すのに必死で、5年後の仕込みができていませんでした。大口顧客が抜けても自力でリカバーする力もなく、(上場によって)外部からの声に惑わされて経営をしていたのがいけなかった。それに気づいてからは、上場会社のメンツはやめて自分が思った事をスパスパやるようにしました。外部の声に惑わされず、ビジョンを明確に定めて自分たちを信じて実行あるのみ。

幹部も次の当社を創る幹部が必要だと痛感しました。経営会議を新設して事業部長一人1票を持ち多数決で経営方針を決議するようにしました。幹部合宿を実施し中期経営計画を作成、幹部からの発案でフェイスブック(FB)に事業を集中しました。FBの普及を予想するのではなく、自分たちで普及させようと全員がFBのアカウントを取っています。

震災支援として昨年、仙台にオフィスを出しました。震災支援に義援金も考えましたが、雇用を創ろうと現地で3名採用しました。スカイプを徹底的に活用すれば地方でも十分業務ができます。この5月に50名規模へと仙台オフィスを拡張しています。

賞与も営業利益の半分を支給する事に変えました。最初はボーナス0.2ケ月に減りましたが、残業も離職率も減りました。全幹部と全社員のベクトルが一致した事で、業績も過去最高益を更新、賞与も過去最高の半期平均2.5ヶ月を支給できました。

5) セントレックス市場について
この市場にはまったく売買高がないと思っていましたが、そんな事はありません。東証二部上場をすごく支援する証券会社からの勧めで、昨年来、立会い外分売を2回実施しました。それまでは大株主からの売却要請に困っていましたが、おかげで株主数も格段に増えました。当社の業績も安定して、FBが注目された事で株価も急上昇しました。上場市場はどこでも良く、自分たち次第です。きらりと光れば投資家は注目します。


■ 第二部 事業計画発表

1.株式会社タケックス・ラボ(代表取締役 清岡 久幸 氏)
所在地 :大阪府吹田市江坂町1-13-48 インタープラネット江坂ビル 3F
設 立 :2002年2月 資本金:1億8209万4000円
事業内容:竹を原料とした抗菌剤・化粧品基材等の研究開発及び製造販売

≪参加者のコメント≫
竹商品の具体的なメリットがよくわかった。苦しい時期の状況を隠さずお話されるのは
なかなかできないことなので、素晴らしいと思いました(リソース)
中国、アジアマーケットへの進出はリスクもあるので現地調査を充分にすべき(リソース)
海外へ進出することには賛成だが、日本国内での営業面でかなり改善の余地があり、
その分、伸びしろもあるように思えた(VC)

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2.株式会社サプレ(代表取締役 上野 秀一 氏)
所在地 :東京都中央区新川1-13-6 中央精器ビル2F
設 立 :2007年4月19日 資本金:67,984 千円 *資本準備金含む
事業内容:カルチャー教室支援事業、趣味関連サイト運営事業

≪参加者のコメント≫
単に教室運営だけでなく、その先生や生徒も経営資源としてビジネス拡大につなげる
マーケティングの目のつけどころがすごいと思いました(リソース)
斬新的なビジネスモデルだが、スピード感を持って成長することが肝要だと思う(リソース)
他社と違う独特な会員層を押さえている点が魅力(VC)

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