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「京都インデペンデンツクラブ 発足記念交流会」

公開


―企業概要
社名のシーシーエス(CCS)はCreative Customer Satisfactionという意味です。企業の存続意義は顧客満足を創造することにあると思います。坂本龍馬や吉田松陰など明治維新を成し遂げた志士たちの無私なる熱い思いに憧れ、本社は彼らが活躍した京都御所の目の前に置きました。『光を科学し、社会に貢献する』という高い理想を掲げ、工業用LED照明事業を主力に、民生・商業分野、アグリバイオ分野、メディカル分野へ新規事業展開をしています。

―事業沿革
1992年の創業時から画像処理用LED照明事業に特化してきました。93年に中村教授が青色LED製品化に成功、96年には白色LEDが開発され、市場成長のタイミングも良かったと思います。99年CCSアメリカをボストンに設立、翌年に東京営業所を出しました。順番が逆のようですが、当初から日本より大きい海外市場に進出していかないと乗り遅れるという危機感がありました。2003年には上海進出、04年にはJASDAQ上場を果たし、同年にはシンガポール企業買収によりアジア拠点を作り、またCCSヨーロッパをベルギーに設立し欧州にも展開しています。

―工業用LED照明
マシンビジョン(画像処理)用照明が最も大きく売上の9割です。工業用LED照明のリーディングカンパニーとして、国内50%、海外約30%のシェアがあります。販売は画像処理メーカーやSIerなどを経由して、電子、半導体、食品、パネルディスプレイ、自動車、機械部品など生産現場で使っていただいております。UV(紫外線)や目視・顕微鏡用照明などの新しい用途開発も進めております。

―CCSの強み
1.知財戦略
ライティング技術、光学設計技術、評価技術、制御技術、LEDパッケージ技術において特許を数百件出願、知財戦略を強化してきました。特許は1製品1出願という方針です。新製品には必ず特許あるいは意匠登録を出願し、模倣品排除のため積極的に活用しています。海外での特許は、販売国だけではなく、製造国でも積極的に出願しています。前者はアメリカ・ドイツ・韓国など、後者は台湾やマレーシアなどです。全世界で特許は出せないので、大きな市場を抑えるという戦略です。特にアジアはコピーが多く製造国における特許を押さえる必要があります。

2.ライティングソリューション
光を当てる方向(照射角度)や特定の色の光(波長)を変えるとモノの見え方が変わります。このライティング技術を画像処理検査に活用し、製造ラインでの検査対象物の異物や欠陥を発見する事で、検品率や製品歩留まりを上げることができます。この17年間で標準500機種、特注1万種類以上の照明を開発し、お客様に応じて最適なものを提供してきました。

3.LEDデバイス技術
当社のLEDは、紫色のLEDチップをベースに赤緑青の蛍光材料をうまく混ぜ合わせて紫にすることで、演色性が高く目に優しい光を実現しています。通常の白色LEDは青が強すぎるため、演色性が悪く目が疲れやすくなります。当社のLEDデバイスは太陽光に限りなく近い色が綺麗に出ます。演色評価指数では世界最高レベルのRa98を実現しています。

4.品質保証体制
私をトップとして品質保証チームを組成し、全ての工程管理を徹底しています。品質保証部門が、企画・開発・試作・量産・出荷・アフターサービスまで関わる事で、お客様の安心・信頼を得られます。時間も手間もかかりますが、CCSブランドが形成されていき価格競争からは一線を画すことができます。

―新規事業
自然光LEDには本来の色味再現、作品を傷めない、目に優しいなどのメリットがあり、販促ディスプレイ、美術館・博物館向けなど民生・商業分野での活用が広がっています。メディカル分野では、医療機器製造販売業の認可を取得、内視鏡や手術用照明等の市場開拓に取り組んでいます。アグリバイオ分野では、野菜工場向けLED蛍光管型照明などを開発販売しています。

―植物育成プラント事業
2008年にフェアリープラントテクノロジー(当時フェアリーエンジェル)を子会社化、LED照明を使った植物育成プラント事業を展開しています。植物工場のメリットは、無農薬で安心安全、季節に関係なく安定供給が可能、単位面積当りの生産量最大化(路地の100倍)があります。低消費電力、最適な波長、植物に合わせた光照射、長寿命など、当社のLED照明技術を最大限生かせられます。植物工場の将来展望としては、都市の地下、砂漠、寒冷地への導入が期待されており、既に中東ドバイへはコンテナ型野菜工場が輸出されています。

―中長期戦略
1.工業用照明事業No1戦略
200から250億円あるマシンビジョン照明市場において、世界全地域シェアNo.1を目指します。市場はまだまだこれから伸びていきます。日本では既にトップシェア(50%)ですが、北米、欧州、アジアにおいてもシェア40%を目標に事業を推進していきます。

2.アライアンス戦略 
2010年に三菱化学と資本業務契約を締結しました。LED最新材料(チップや蛍光材料)の安定供給を受け、当社が自然光LEDデバイスを製品化していきます。世界市場を狙うにあたって三菱化学のブランドおよび販路は非常に強力です。植物育成プラント事業では、三菱化学と大手ゼネコンと組み、事業の確立を図っています。

3.インド戦略
インドケララ州に開発拠点を置き、開発スピードを強化しています。インドではエレクトロニクスやメカニクス系エンジニアが活躍する場が少ないため、優秀な人材を集めることが可能です。現在6名体制ですが、100名近い組織にすることを考えています。

―質疑応答
Q:「癒しのあかり」について
オレンジ色の揺らぎ照明には癒しの効果があります。脳波を測定するとアルファ波が出ることも大学との共同研究で証明されました。鬱や不眠症がこれで解消されたという声も多々あります。当社商品の「癒しのあかりアテナ」は東北地方の避難所にも50台設置され、大変喜ばれています。

Q:LEDの寿命について
LEDの寿命は40,000から50,000時間ですが、状態が悪いと1年で50%程劣化します。半永久的という事では決してありません。我々は18年間、どうすれば安定して品質を保てるかに相当なノウハウを積んできました。海外メーカーは安いですが、品質問題が起きているのはそういう理由からです。

Q:海外市場戦略について
製品は分解すれば真似られます。ただデバイスは簡単には出来ません。3年前からオリジナルの自然光LED開発に取り組み、三菱化学と共同開発、特許も取得しました。開発基地及び生産基地はリスクの高い中国を避けインドを中心に体制を整えていきます。