「企業の「社会貢献」を考える」
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株式会社チェンジマスターズ
代表取締役 法貴 礼子 氏
広島市出身。広島市のベンチャー企業の経営企画室で株式上場準備を4年間担当。経営計画立案や予実管理を実務として行う。その企業は4年間で年商が18倍に成長。2003年に静岡市へ移住。営業職を通じて数多くの中小企業経営者と接する中で、経営計画を立案・活用できていない企業が大半であることを知る。 2005年2月に、企業成長の核となる経営計画立案サポートの専門会社「チェンジマスターズ」を設立。「会社を良くしたい」という熱い想いを形にするお手伝いに全力投球しています。
◆会社概要
本社:静岡市駿河区新川2-5-36 TEL:054-266-7220
設立:2005年2月 資本金:4,000千円
http://www.changemasters.jp/
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東北地方太平洋沖地震に被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。続く余震、原子力発電所の事故、今後の復興など、まだまだ不安要素が多分にあると思います。1日も早く、少しでも多く心の平穏が訪れますようお祈りするとともに、微力ながら協力してまいりたいと思っております。
―21世紀に勝つ企業の条件
日経ビジネスの1月31日号に米ハーバード大学経営大学院教授のロザベス・モス・カンター氏の記事が掲載されていました。余談ですが、当社の社名「チェンジマスターズ」というのは「企業変革を推進する人々」という意味があり、かのドラッカー博士が絶賛したカンター女史の著書のタイトルにもなっています。
記事の中で、株主や従業員のための価値を高めるだけでなく、社会にとっての価値の創出に努める21世紀型企業のモデルを「バンガードカンパニー(先駆的企業)」の定義として、短期的ではなく中長期的な視野で利益の追求と社会への貢献とのバランスを両立させることが必要と説いています。注目すべきは、単に利益追求と社会貢献のバランスを両立するだけでなく、「長年にわたって自社の掲げる価値観や原則を守り続けながらイノベーティブな製品を出し続けてきた伝統的な企業でさえも、21世紀に入ってから価値観や原則を重視する姿勢を強めて」いるという点です。米IBMやP&Gのように成長企業であっても、長年培ってきた価値観をこのタイミングで再考し、新たな価値観を考え出しているということです。
―変化に対応できる価値観が必要
カンター女史はグローバルで活躍する企業の共通点として語っています。日本の企業からすると、欧米ほど株主資本主義経営ではないため、カンター女史の言葉はあまり目新しく映らないかもしれません。ただ一方で、多くの日本企業の価値観は変化に対応できるものばかりではないような気がします。また、私は多くの企業の事業計画立案をサポートしてきていますが、企業の価値観と中長期の事業計画の内容が合っていない会社も多く見受けます。経営理念で「社会貢献」を謳っているけれどずっと利益を出せずにいる企業、社内に理念は掲げてあっても何年も飾ってあるだけで形骸化されてしまっている企業など、これでは本当の社会貢献と言えるでしょうか。
―本当の社会貢献
今回の震災で、急に「社会貢献」という言葉が使われています。情けないことですが、私自身も今回の惨事で今までの生活のありがたさを改めて感じていますし、微力ながら節電や募金という形を取っています。身近にできる社会貢献ももちろん必要だと思います。しかし、法人においては、この状況に柔軟に対応しながら軌道修正を行い、少しでも経済を支えられるようにすることが最大の社会貢献なのではないかと思うのです。まさに今が変化に対応しながら価値観を見直す時期なのではないでしょうか。
第一に自社の理念が形骸化していないか、第二に事業計画と齟齬がないか、この2点から自社の価値観を見直してみると良いかと思います。
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※「THE INDEPENDENTS」2011年4月号 - p17より