「大連便りーその2」
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ヴェリタスアカウンティングファーム
代表 林 高史 氏
1990年名古屋大学経済学部卒業後、あずさ監査法人、ジャフコ(ジャフココンサルティング)を経て、2005年林公認会計士事務所開設。同年北京大学へ留学。08年大連市に事務所開設、ヴェリタスアカウンティングファームに統合。
【ヴェリタスアカウンティングファーム】 http://veritas-af.com/
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皆さんこんにちは、林です。8月29日から大連に来ております。大連は風が少しずつ冷たく感じられるようになって秋の気配が漂っています。
また大型連休の「国慶節」に向けて月餅の売り場も拡大しつつあるようです。
さて、大連には現在約2000社の日系企業が進出してきていることは既にご案内の通りですが、その業種は変化のときを迎えているようです。1980年代に始まった中国進出ブームに則って、大連でも第2次産業、特に造船、重工業、電気系企業の進出が盛んでした。現在でも経済技術開発区には上記企業が巨大な工場を構えて活動されております。
ところが、1990年代後半以降、豊富な日本語人材を求めてBPO*、ITO*系の企業が進出し始め、大連ソフトウェアパークには現在100社余りの日系企業が拠点を構えて活動を行っております。大連では大連外国語大学をはじめ、日本語教育を専門で行う大学、学院、専門学校等が多数あり、中国東北3省から優秀な人材が集まってその教育を受けています。大連ソフトウェアパーク内にある中国国内のBPO企業にお邪魔したことがあるのですが、幹部社員は当然ながら、給与計算等を行う一般社員でさえ本当に流暢な日本語を話すのには驚かされました。
また、大連ソフトウェアパークでは外国から進出する企業につき、減税等の優遇措置がとられており積極的に誘致が行われていますし、当ソフトウェアパーク内で大学卒業後に就職した場合には大連市の戸籍を取得できることや、年収が一定額を超えると個人所得税が免税となる制度を導入するなど、高級人材の囲い込みにも力を入れています。
ただし、一方で賃金水準が徐々に上がってきていることも事実であり、ITOでも単純な実装作業等については採算が合わなくなってきているところもあるようです。
今後、進出企業各社は、より付加価値のある業務を展開していくことになりそうです。
*BPO=ビジネス・プロセス・アウトソ?シング
*ITO=IT・アウトソーシング
*1RMB(人民元)=約12円
※「THE INDEPENDENTS」2010年10月号 - p12より