「ソーシャルキャピタル」
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ソーシャルインパクト・リサーチ
代表 熊沢 拓 氏
慶応大学院(KBS)卒。ベンチャーキャピタル畑が長いが、現在は、ソーシャルメディアポリシー、コーズマーケティング、社会起業支援などに注力。ソーシャルインパクトを最大化する手法を研究中。
【blog】 http://secondarymarketplace.blogspot.com/
【Twitter】 http://twitter.com/kumataku1
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ソーシャルという言葉がマスコミにも氾濫し、時代のキーワードになっている。ソーシャルという言葉で何を意味するかは難しいが、ツイッターをはじめとしたソー シャルメディア、SNSをプラットフォームとするソーシャルゲームの勃興、そしてソーシャルエンタープライズ(社会的企業)が 時代の寵児とマスコミの注目を集める。 金融業界もソーシャル化の流れを受けている。これから、金融業界が「ソーシャル化」によってどう変化しているのか、その流れについてコラムを書いていきたいと思う。ソーシャル化によってお金の流れに劇的な変化が生じ始めている。
DeNA、グリーなどのソーシャルネットワーク上の疑似通貨、コミュニティマネーの爆発的な成長。いずれはリアル通貨との交換価値を持つかもしれない。
maneoなどのソーシャルレンディングサービス。ネット上で貸し手と借り手をダイレクトにつなげる画期的な仕組み。従来の非効率な金融システムをバイパスする流れ。
ハノイの震災時にフェースブックなどソーシャルメディアを使うことで、従来では考えられないほど寄付が瞬時に集まった。
日本では寄付は文化的に難しいといわれながらも、イーココロ!やJustGiving Jpananなど寄付ネットワークを徐々に立ち上がりつつある。この寄付プラットフォームが新しい社会起業家を支える仕組みとして機能し始めている。
また、社会が求める企業の理想像も変化しつつある。単に株主のために利益を追求するだけの企業はもはや社会から要請されなくなってきている。その会社が株主にリターンをもたらすかという視点だけではなく、ソーシャルにとって、社会にとって有益な富を生み出す存在なのかが問われる時代へ。
もともと、金融機関は資金余剰主体から資金不足主体にお金を流す(資金仲介)が一つの重要な役割である。お金とともにリスクのトランスファー機能も有する。これとともに、情報生産機能、情報仲介企業も金融機関の重要な役割だが、この情報機能がソーシャル化の影響を大きく受けている。
新しい金融は、借り手の定型的なデータだけでなく、定性的なデータ、お金が必要な背景、事業に対する思いなどもリアルに伝えられるようになった。そうすると、借り手側は貸し手の共感をどう得るかが重要になってくる。要は、これまでの無機的な金融が、ソーシャル化によって、より人間らしく、人と人とを 瞬時に結びつけるシステムとして機能し始めてきたと言えるかもしれない。