■ ゴルフ場経営の課題をDXで解決
2014年の設立以来、ゴルフ場の集客支援を軸に、SaaS、人材紹介、インバウンド事業へと領域を拡大し、現在では全国350コース超への導入実績を持つ、ゴルフ場向けDXおよびWebマーケティング支援事業を展開しています。
国内ゴルフ市場は7,000億円規模へ回復する一方、PGMとアコーディアの統合に象徴されるように業界再編が進んでいます。大手グループによる囲い込みが強まる中、多くを占める中小ゴルフ場では、独自集客や経営効率化が大きな課題となっています。
■ “送客”ではなく“自社集客力強化”を支援
同社の主力サービス「Firstee」は、自社予約サイト、CRM、販促機能を一体化したBPaaS型サービスです。GDOや楽天GORAなど大手予約ポータルが集客チャネルとして機能する一方、ティータイムはゴルフ場自身が顧客基盤を構築し、リピーターを育成できる環境づくりを支援しています。
ゴルフ場では従来、ポータル依存による高額な送客手数料や、価格競争型の集客が課題となっていました。同社は、自社予約比率を高めることで販促コストを最適化し、顧客との継続接点を強化。メール配信、LINE連携、CRM分析などを通じ、LTV向上を支援しています。
さらに、AIを活用したレベニューマネジメント機能も展開しています。需要予測に基づくダイナミックプライシングによって、安売りを避けながら稼働率と売上の最大化を図る仕組みで、ホテル業界型の収益管理モデルをゴルフ場へ導入している点が特徴です。
■ 積み上げ型の収益構造を構築
収益構造は、SaaSによるストック収益に加え、コンサルティング、人材紹介、インバウンド支援を組み合わせた積み上げ型モデルとなっています。特に近年伸びているのが、ゴルフ業界特化型人材サービス「ゴルジョブ」です。キャディを中心に慢性的な人材不足が続く中、採用支援ニーズが拡大しています。人材領域を入口にゴルフ場との接点を広げ、その後にSaaSやDX支援をクロスセルする戦略も特徴的です。こうした複数事業の積み上がりにより、同社は前期黒字転換を達成しました。
インバウンドから地方創生へ
現在注力するのが、インバウンド需要の取り込みです。韓国大手旅行代理店との連携やGoogleゴルフ予約との接続を進め、訪日ゴルファー向け送客を強化しています。 タイの提携会社「GoGolf」では、日本人駐在員向け予約サービスを展開し、東南アジア市場での事業基盤も拡大しています。
さらに同社は、ゴルフ場を単なるスポーツ施設ではなく、「地域滞在型の観光・交流拠点」として再定義しようとしています。ワーケーション、家族向けレジャー、初心者向けブランド開発などを通じ、地域に新たな人流を生み出す構想です。同社は監査法人も導入しIPO準備中で、上場によって信用力と資金調達力を高め、全国のゴルフ場DX支援に加え、インバウンド、地域観光、地方創生領域への投資を加速させる方針です。
コメンテーターより![]() |
ゴルフ場をDXすることで価値と魅力を高める当社の取り組みは、ゴルフ場が抱える集客、予約管理、採用、コースメンテナンス、施設メンテナンスといったあらゆる業務の効率化を促し、ゴルフ場をサスティナブルにするという使命を基に成長を続けているところは素晴らしい。一方で、どのサービスによってゴルフ場がどれだけの収益改善がなされたのかをもっと明確にする事と、その収益改善度合いによって当社の収益も連動するような取り組みを行う事で、よりゴルフ場とのwin-win関係が築けられるため、今後の調達資金でゴルフ場の買収(再生)や経営受託により分かりやすいトラックレコードを表現できると一気に成長が加速すると思われる。 インデペンデンツクラブ 代表理事 松本 直人 氏 |
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