■ 誰でもアイデアを商品化できる時代へ
ソコラボ株式会社は、「創るを解き放て」をミッションに掲げ、個人が持つアイデアをデザインから試作、商品化まで一気通貫で実現するものづくりプラットフォームを展開しています。従来、製品アイデアを形にするには費用や知識、人脈が大きな壁となっていましたが、ソコラボはAIとクラフトマンシップを組み合わせ、そのハードルを下げる仕組みを提供しています。
■ AIと職人のタッグが生む新しい価値
同社の特徴は、AIによるデザイン・設計自動化と「ひとりメイカー」と呼ばれる個人クリエイターのネットワークです。既に100人以上が登録しており、大企業に勤めながら副業として参加するデザイナーやエンジニアが、独自性あるアイデアを形にしています。ロイヤリティ型の報酬体系により、初期コストを抑えつつ高いモチベーションを維持できる点も強みです。
■ 思わずシェアしたくなるアイデア商品
具体例として、「終活すごろく」は人生を双六形式で振り返り孫に伝えるユニークな商品、「憎めない会議スピーカー」はぬいぐるみ型スピーカーを通して正論を柔らかく伝えるアイデアです。こうした発想は大手メーカーでは生まれにくく、ソコラボならではの魅力を示しています。
■ AIにより開発プロセスをほぼゼロに!
さらに、デザイナーAIと自動3Dモデリング技術により、開発プロセスをほぼゼロにするサービスを提供。陶器やフィギュアなどの領域で、アイデアを入れたらすぐに商品化できます。独自のIP(知的財産)管理システムによって、意匠が引用されたデザイナーにロイヤリティ収入が発生するのが特徴です。
■ 創業者の“わくわく体験”から生まれた会社
創業者・奈良晃寛氏は、ヤマハで超音波カメラを事業化した経験を持ち、アイデアが短期間で試作に至った時の感動を多くの人と共有したいと起業。ソコラボは眠った個人のアイデアを世界に放つ、新しいものづくりの在り方を切り開こうとしています。
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