インデペンデンツクラブ 國本 行彦   【國本 行彦】 
1960年8月21日生。
東京都立志村高校卒業。
1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス(現・JAFCO)入社。
2006年1月5日(株)インディペンデンツ(現(株)Kips)設立、代表取締役就任。
2015年11月9日 特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ 代表理事就任(現副代表理事)
2020年6月 (株)ラクス社外取締役就任

鹿児島インデペンデンツ翌日に勉強会を開催!

 鹿児島インデペンデンツ開催の翌日、高齢化が進む人口45,948人の隣町の日置市でスタートアップ企業や関係者との勉強会を行いました。

 2021年に就任した永山由高市長(現在41歳)は、子育て環境改善と企業誘致策を進め、人口では転入者が転出者を上回り、企業は4年間で10社が本社を移転しています。

日置インデンデンツ勉強会の模様

鹿児島発イノベーション—地域密着型企業の挑戦と成功

 鹿児島県日置市に本社を置く創業100年のKOBIRAグループ(小平勘太代表取締役)は、「地域に根ざし、世界で勝負する、新しい老舗」という新たなvisionを掲げ、鹿児島市からUターンしました。Iターン企業では、神奈川出身の末永祐馬氏が創業した株式会社LRが、ふるさと納税関連で売上10億円を高い利益率を実現しています。豊かな自然環境や住環境、島津家発祥の歴史ある街と新しい動きを歓迎する地域性が魅力となり、今後も日置市に移転する企業は増えそうです。

 株式会社チェンジ鹿児島(本社;日置市)の中垣雄代表取締役社長は、この地域でしか出来ないことを行う「必然性」が事業には必要だと説き、地域スタートアップファンドの運営だけでなく、自ら県特産品の『月日貝』の養殖を手掛けています。地方小都市ではユニコーンを目指して東京に移転するスタートアップを創出より、年商10億円を超えるパブリックカンパニーが継続して生まれ、育てていく土壌づくりが現実的な課題になると思います。

写真:小平(KOBIRA)株式会社 本社 HARBOR前にて

※「THE INDEPENDENTS」2025年5月号 - P.15 より