名刺から請求書、図面まで。全帳票対応AI文書管理アプリ“ドキュパカ”

株式会社アルパカ 代表取締役 石垣 翔太 氏

■ AI文書管理アプリ「ドキュパカ!」

 最大の強みは、名刺から請求書、図面まで、あらゆる形式の帳票を高精度で読み取る点にあります。スマホで書類をかざすだけで業務が完了し、99%の読み取り精度を誇ります。さらに、初期設定不要でフォーマットが異なる文書にも対応し、機械学習を活用して精度を向上させる仕組みを採用。これにより、属人化の解消と業務の効率化を同時に実現し、多くの企業で導入が進んでいます。また、電子帳簿保存法に準拠した検索機能を備えております。導入企業では年間42,000,000円のコスト削減、従業員11人分の業務削減といった成果が報告されています。
アルパカ ビジネスモデルドキュパカ!の基本的な使い方

■ 創業者石垣翔太氏のプロフィール

 前職の製造業生産管理部門では膨大な紙業務に忙殺されミスも多発していました。限られた予算と時間の中で自らExcelマクロやRPAを活用して業務改善を実現してきました。そして2021年に独立し、企業のDX推進を支援するソリューションを生み出しました。

■ 今後の展望と市場拡大

 「ドキュパカ!」は、税理士法人や士業との連携を強化しています。そしてAIによる商談アドバイスやリアルタイム音声データ解析を搭載した「ドキュパカ♪」をリリース、この機能により、営業や経営の意思決定をより迅速かつ正確に行うことが可能になります。文書管理市場は3,500億円規模と年々成長しており、その0.7%のシェア獲得を見据えた戦略を展開中です。AIを活用した業務効率化とデータ活用の促進を通じて、日本企業のDXを牽引する存在となることを目指します。

文書管理市場規模と数値計画

 
 

コメンテーターより
弁護士法人内田・鮫島法律事務所 弁護士 多良 翔理 氏
 

 「ドキュパカ!」は、名刺や請求書、図面など、あらゆる種類の書類を瞬時にデジタルデータへ変換できる全帳票対応型AI文書管理サービスとして、業務効率化に大きく貢献する点で高く評価できます。
特に、スマートフォンで撮影するだけの直感的な操作性や、既存システムとの柔軟な連携が可能な点に感銘を受けました。
 さらに、高精度のAI-OCR機能や電子帳簿保存法に準拠した検索機能を備えており、データ管理の正確性と利便性を両立している点も印象的です。
 貴社のように多くの企業と取引し、データ管理を重視されるビジネスにおいては、法的リスクを未然に防ぐことが不可欠です。
 今後も技術革新を重ね、さらなる発展を遂げられることを期待します。

弁護士法人内田・鮫島法律事務所 弁護士 多良 翔理 氏



※「The INDEPENDENTS」2025年4月号 - P.8 掲載