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「エコグリーン 代表取締役 石井 光暢」

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株式会社AGSコンサルティング
常務取締役 小原 靖明さん

住所:東京都中央区日本橋室町1-7-1 スルガビル 7F TEL:03-6803-6710
設立:1988年 スタッフ数:157名(公認会計士27名、税理士41名)
事業内容:MS(マネジメント・サービス)、IPO支援、M&A、事業承継 ほか
http://www.agsc.co.jp/

<株式会社エコグリーン 会社概要>
設 立 :1997年5月
資本金 :25,000千円
所在地 :東京都中央区八丁堀1-9-6
代表者 :代表取締役 石井 光暢 氏
事業内容:廃木材再資源化事業、エネルギー事業

小原:東証マザーズではなく、東証プロ市場を目指すのはなぜですか?
石井:東京プロ市場を予備校として、まずは金融市場の仕組みに触れてからマザーズ上場を目指すのが最短IPOの道と考えました。

小原:東証マザーズへ最短上場の道には、(1)業績、(2)実質基準、(3)内部統制などをクリアーする必要があります。特に重要な事はコーポレートストーリー作りです。東証プロ市場をゴールではなく入口として捉えているのであれば、マザーズ上場後までの事業計画作成は必須です。
石井:トラック1台で廃材収集を始めた時にはビジョンなどなく日々必死でした。設立7期目で資金繰りも落ち着き社員も20名を超えてからIPOを意識し始めました。私たちは産業廃棄物処理業だとは思っていません。廃木材を自然エネルギー源にする製造業だと思っています。最終的には木質バイオマス発電によって自然エネルギーを消費者に届けていきたいと考えています。そのビジョンを実現するためにIPOを位置づけています。

小原:コーポーレートストーリーに沿った数値計画を作成し、それを実行する体制をどのように作るかが課題です。内部統制や開示体制の問題はそのほど難しくありません。
石井:業績を上げる事については自分には自信があります。IPO経験者の採用や、コンサル会社の力を活用して、主幹事証券を中心としたIPOチーム作りが喫緊の課題だと認識しています。

小原:資本政策も重要です。現在のIPO平均PERは20倍で、税引利益150百万円を達成すると時価総額30億円。そこからIPOディスカウントによって時価総額20億円に下がると、社長の持株比率も大幅に下がります。どのタイミングで資金調達するかが重要です。
石井:現在は大きな設備投資は必要ではなく、フリーキャッシュフロー(FCF=営業CF?投資CF)は黒字の計画です。しかしバイオマスプラント投資には多額の資金調達が必要となります。中国や東南アジアにおいても私たちのバイオマス技術を広げていきたいと考えています。足元では競合である原油価格高騰によって木質チップの需要は高まると予想していますが先行きはわかりません。いろいろ考えると自己資本をもっと厚くする必要があります。

小原:最後に将来の事業構想について教えてください。
石井:木質バイオマスだけに捉われずに総合的なバイオマス資源のエネルギー化をアジアで展開したいと思っています。
小原:本日はありがとうございました。IPOを通じてバイオマス事業が大きく発展する事を期待しています。

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※全文は「THE INDEPENDENTS」2013年8月号 - p16にてご覧いただけます