医療業界の物流DXを推進するクラウドサービス「WaT」
株式会社WaT&C 代表取締役社長 CEO 川西 純一 氏
■ 医療業界の物流課題を解決するクラウドサービス「WaT」医療業界の物流課題を解決するクラウドサービス「WaT」は、医療機器メーカー、販売代理店、病院をつなぐプラットフォームとして、FAX利用が中心の医療業界全体のDXの推進を目指しています。 ■ WaTの2つの機能「WaT」は、各医療機関や企業が保有する物流情報をクラウド上で一元管理し、リアルタイムな情報共有を可能にします。また、各社の個別の製品コードをWaTクラウド上で統一管理することで、情報共有の障壁を解消します。 「WaT」を導入することで、物流の可視化と効率化により無駄な在庫や輸送コストを削減でき、情報共有のデジタル化により業務の省力化・簡素化を実現し、医療従事者の負担軽減に貢献します。加えて、必要な時に必要な場所へ医療機器を迅速に供給できるようになり医療現場の安定供給を支援し、メーカー・販売代理店・病院間の情報連携を強化することで業界全体の効率性と透明性を向上させます。 ■ 今後のビジョン実証実験の結果(2024年4~11月末)では、販売店9社、利用者実績203名、1,382回、登録施設94か所です。「WaT」普及後には、蓄積されたデータをAI活用し、さらなるDX化やビジネスモデルの進化を目指します。製造メーカーへの宣伝広告やデータ販売など、新たな収益源の創出も視野に入れています。さらに、国内の医療機器メーカーの多くが東南アジアへの進出を計画しており、海外市場においても物の流れをサイバー空間で管理することで、コスト削減や製造予測が可能となります。医療業界における物流プラットフォームとしての地位を確立し、世界中の医療現場に貢献していきます。 |
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コメンテーターより・・・ |
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WaT&C様のサービスは、これまで、電話とFAXを介して成り立っていた医療機器の物流・情報流通の課題を解決しようとするものです。他社が後追いすることを予防するためにも、特許でビジネスモデルの保護を図りたいところです。特許取得の視点としては、医療機器業界特有の課題に関するような便利機能などが考えられるでしょう。現時点で類似の競合サービスも存在しないとのことで、特許が取得できる可能性も十分にありそうです。 弁護士法人内田・鮫島法律事務所 弁護士 永島 太郎 氏 |