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「クックビズ 代表取締役 藪ノ 賢次」

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株式会社AGSコンサルティング
常務取締役 小原 靖明さん

住所:東京都中央区日本橋室町1-7-1 スルガビル 7F TEL:03-6803-6710
設立:1988年 スタッフ数:157名(公認会計士27名、税理士41名)
事業内容:MS(マネジメント・サービス)、IPO支援、M&A、事業承継 ほか
http://www.agsc.co.jp/

<クックビズ 会社概要>
設 立 :2007年12月10日
資本金 :37,000千円
所在地 :大阪府大阪市北区芝田2-7-18
代表者 :代表取締役 藪ノ 賢次 氏
事業内容:食産業に特化した人材紹介と求人広告サービス


小原:現在のIPO市場環境について、どのようにお考えですか?
藪ノ:直近1年で劇的に変わったという印象です。去年今年に起業していたらこのチャンスを生かせなかったと思いますが、6年前に創業して大変厳しい時期も経験してきた企業にとっては、IPO環境を旬なタイミングで迎えた事は非常に運が良いと感じています。

小原:貴社の主要顧客層である外食産業が、ピーク時29兆円の市場規模がマイナス基調となっている現状についてのご認識はいかがですか。
藪ノ:景気が回復することで一旦は下げ止まるとは思いますが、アルコール主体の外食業態は徐々に縮小してゆくと認識しています。しかしカフェや中食など新しい切り口の業態が増えていき、外食もしくは食市場自体の活気は失われないと考えています。

小原:外食および食産業に特化した人材紹介業として、どのような顧客をターゲットに絞るお考えですか?
藪ノ:新卒採用をしていないミドルクラスの外食チェーンが主要ターゲットです。今後の外食産業は数店舗から50店舗、100店舗に成長する過程で業態を多角化させながら『食産業』を営んでゆく企業が増えていくと思います。そのようなミドルクラスの企業に対して人材面のお手伝いを通じて一緒に成長していく事が、私たちの基本スタイルです。

小原:大阪発祥で関西での基盤を作り昨年末は東京に進出されました。今後は何年で全国展開する予定ですか?
藪ノ:2016年を国内市場と海外市場両方攻めてゆく時期として、この2年で国内展開の目処をつけます。海外市場はM&Aを中心に伸ばしていきます。そのためには上場は必須だと考えています。2014年から準備に入り2016年上場する絶好のタイミングをずらしたくはありません。

小原:業績以外の要因で上場が遅れる原因、例えば労務問題や株式事務関係など内部管理体制での具体的な課題は認識されていますか?
藪ノ:就業規則の見直しを進めていますが、まだ管理体制は十分とは言えません。外部コンサルにも協力いただきながら、管理部長やWebマーケティングなどの人材採用を進めて行きます。

小原:貴社とビジネスモデルが近い介護系人材会社には、上場後の時価総額が100億から250億になった例もあります。食産業の市場はかなり大きいので、貴社の上場時の時価総額もそれに近いイメージがあります。
藪ノ:ドメスティックだけでなく、アジア・アフリカなどにも対応できるビジネスモデルとして評価されれば十分可能だと思います。

小原:ぜひ事業の目標と、掲げた上場時期の達成を果たしていただきたいと思います。

【起業家インタビュー】飲食専門求人サービス(クックビズ株式会社 代表取締役 藪ノ 賢次)
【注目の企業】販売・接客特化型の 総合人材サービス(ディースパーク代表取締役 晴山 暢彦)
【特別対談】池山メディカルジャパン 代表取締役 池山 紀之

※全文は「THE INDEPENDENTS」2013年7月号 - p14にてご覧いただけます