「池山メディカルジャパン 代表取締役 池山 紀之」
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株式会社AGSコンサルティング
常務取締役 小原 靖明さん
住所:東京都中央区日本橋室町1-7-1 スルガビル 7F TEL:03-6803-6710
設立:1988年 スタッフ数:157名(公認会計士27名、税理士41名)
事業内容:MS(マネジメント・サービス)、IPO支援、M&A、事業承継 ほか
http://www.agsc.co.jp/
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<池山メディカルジャパン 会社概要>設 立 :2003年1月8日
資本金 :18,000千円
所在地 :愛知県名古屋市名東区高社1-231
代表者 :代表取締役 池山 紀之
事業内容:オーダーメイド人口乳房の製造販売
小原:乳がん患者のために人工乳房を提供する貴社の事業の社会的意義がとても高く評価されています。
池山:私たちの基本観は医療問題にあります。全国の乳がん患者がオーダーメイド人工乳房によって再び明るい生活を取り戻せるようにしたい。海外からも問合せが増えている。人工乳房を多くの患者の方に供給する体制を構築するには資金も人材も必要です。IPOもその手段として考えています。
小原:オーダーメイドでかつ手作業で製作する人工乳房は「かつら」の事業に似ていると思います。「かつら」は国内から海外生産にシフトしました。
池山:たしかに現在の人工乳房製作工程では事業拡大が難しい。そこでデジタル技術などを活用して、日本国内から海外まで供給できる方策を研究中です。知財戦略や国内生産拠点との棲み分けも重要だと考えています。
小原:人工乳房以外の事業展開は考えていますか。
池山:私どもでは指や顔の一部など人工乳房以外の体のパーツも作れます。問題は採算性です。価格が100万円する人工乳房であれば、北海道までの交通費も負担できます。私どもの提携先500病院のうち形成外科を兼ねている100病院から広げていきます。
小原:乳房再建から形成外科分野まで対象を広げていくわけですね。
池山:人工乳房関連分野では人工乳頭の提供もしていきます。乳房再建が保険適用になれば、現在の2,000件から年間30,000件まで人工乳頭を必要とする人が増えると思います。
小原:乳房再建患者用の下着(ブラジャー)も需要があると思います。
池山:株式会社ブララボ(代表取締役西沢桂子)と連携して、オーダーメイドの下着製作を始めていきます。そこでは乳がん患者のコミュニティも創りながら、ユーザーの要望を反映した製品を提供していきたいと考えています。
小原:乳頭、パットまで含めた人工乳房関連市場は3年後には最低でも30億円以上になると予想されます。どのくらいの経営資源をいつ投入するか、公的機関、民間VC、金融機関をどう活用するか、資金調達と信用力向上を兼ねた資本政策が重要です。
池山:今年55歳になりますが、これからの5年間は勝負だと思っています。資本政策やIPO戦略はこれからの課題です。
小原:貴社の成長タイミングを考えると、売上2億円達成した今がIPO準備を始めるベストな時期です。管理部門の強化は外部リソースをできるだけ活用して、池山社長には開発や営業など成長戦略面に注力していただきたいと思います。
【起業家インタビュー】株式会社池山メディカルジャパン 代表取締役 池山 紀之 氏?人工乳房製作のカウンセリング戦略?
【特別対談】スマイルプラスの上場戦略
※全文は「THE INDEPENDENTS」2013年6月号 - p16にてご覧いただけます