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「九州のIPO支援をするベンチャーコミュニティから見る現状と未来」

 <イベントレポート>

2024年12月6日 九州インデペンデンツクラブ
@ 福岡証券取引所
+ Zoom ウェビナー配信

■ イベント詳細 https://www.independents.jp/event/749

 

 

特別セッション『九州のIPO支援をするベンチャーコミュニティから見る現状と未来』

廣田稔  

(パネリスト)
(株)アイ・ビー・ビー
代表取締役社長

廣田 稔 氏

  松本直人  


インデペンデンツクラブ
代表理事

松本 直人 氏

 

牛島亮太  

(モデレーター)
セイドウパートナーズ(株)
代表取締役

牛島 亮太 氏

2024年の九州IPO状況

2024年の全国IPO件数は87社と予測されており、そのうち4社が九州から誕生しました。福岡証券取引所ではプロマーケット創設、佐賀銀行や九州FG証券ではJ-Adviser資格取得など、スタートアップ企業の上場を後押しする動きが加速しています。福岡県、福岡市、鹿児島県、長崎県など、各自治体が独自のプログラムを展開し、IPOを目指す企業を支援しています。

(株)アイ・ビー・ビーのIPO支援活動

私どもは、2000年の設立以来、「チャレンジIPO20」をスローガンに、数多くのスタートアップ企業とIPO企業を輩出することで、福岡を商機あふれるビジネスインキュベーションシティにすることをビジョンに掲げて活動してきました。

これまでアイ・ビー・ビー関連企業から7社の株式上場を実現しています。2014年からスタートした「ibb BizCamp」は10年間で142名の卒業生を輩出するなど大きな成果を上げています。私どもは、2030年までに福岡を拠点としたIPO企業を20社創出するという目標を掲げています。福岡以外の地域でもスタートアップ支援の動きが活発化しており、鹿児島県や長崎県でもスタートアップエコシステムを構築する取り組みが進められています。

(株)アイ・ビー・ビーが提供する4つの場

起業家が成長していく上で直面する課題を解決するための「場」の1つ目は仕事場です。ibb fukuokaビル、ibb Bloom Tenjinという2つの拠点を提供しています。2つ目は学びの場です。起業したての人や起業を目指す人を対象とした「ibbなでしこ塾」や、様々な専門家を講師に招いた勉強会を開催しています。3つ目は集いの場です。交流会やパーティーを開催し、情報交換や人脈形成の機会を提供しています。4つ目は決意の場です。IPOに向けて具体的に動き出した経営者向けの「ibb社長塾」や、成長を続ける覚悟を固め、会社の方向性を定めたい経営者を対象とした「ibb BizCamp」、そして新たにスタートした「ibb BizClimb」といった実践型プログラムを提供しています。
ステージに沿ったプログラム

 

九州スタートアップがIPOするための課題

2008年のリーマンショックを経験してきた㈱アイ・ビー・ビーの活動の根底には、「良い時も悪い時も変わらぬ姿勢で、起業家を支援し続ける」という強い思いがあります。一方でIPOを目指す多くの企業にとって、売上10億円の壁を超えて成長させる経営体制の構築が課題となっています。私どもは、IPO後も成長を継続できる課題解決に向けたプログラム開発、他地域との連携などに取り組み、世界で活躍するスタートアップ企業を輩出できる場として九州全体のベンチャーコミュニティの未来を形作っていきたいと思います。

※「THE INDEPENDENTS」2025年1月号 P.18 より
※ 冊子掲載時点での情報です