ブロックチェーンを活用したプラットフォームで、デジタルコンテンツの新時代を拓く

SingulaNet株式会社 代表取締役社長 町 浩二 氏

■ デジタルコンテンツ流通サービス
当社は、デジタルコンテンツ、クラウドファンディング、そしてブロックチェーン技術を組み合わせたコンテンツ配信プラットフォームを展開する企業です。2024年にサービスを開始し、コアファン向けの作品を中心とした新しいデジタルコンテンツ流通サービスを提供していきます。

■ 個性的な作品に着目
当社が取り組んでいる課題は、寡占化が進む配信プラットフォームで提供される人気コンテンツへの過度な収益機会の集中です。既存の配信プラットフォームでは、推薦システムのアルゴリズムにより、一部の人気コンテンツのみが視聴される傾向があります。そこでクリエイター独自の作風や個性的な作品に興味・関心が強い視聴者層が集まり、一般の配信プラットフォームのユーザー層とは異なる“推し活”セグメント中心のマーケットを形成する新たなサービスを提供しています。

■ デジタルコンテンツの権利管理
技術面での大きな特徴は、ブロックチェーンとDRM(デジタル著作権管理)技術を統合し、暗号資産を保有せずに、生体認証のみで安全に利用できるブロックチェーンサービスを開発し、特許を取得しました。これにより、ユーザーは一般的なウェブサービスと同様の使い心地でブロックチェーン技術を利用することが可能となっています。さらに、経済産業省の支援を受けてデジタルコンテンツの権利管理や流通に関する国際規格の策定を目指しています。国内では「ジャパンコンテンツブロックチェーンイニシアティブ」を通じて、コンテンツ企業と技術企業の協力体制を構築しています。

■ 今後の展開
クリエイターの作品を評価する独自の賞の創設や、海外展開も視野に入れています。特にアジア地域から段階的に市場を拡大し、最終的にはグローバル展開を目指しています。
ビジネスモデルの核心は、コアファンを対象とした特別なデジタルコンテンツの流通プラットフォームの確立です。現在、世界のコアファン市場は5000万から1億人規模に達すると試算しており、安全かつ容易な二次流通市場の創出を目指していきます。

 
<提供するポジション>
 
<安全性、信頼性が高く、従来の事業収益を拡張する
デジタルコンテンツサービス>
 
<コンテンツ保護と流通促進に関するブロックチェーン 
技術開発が経産省のお国際標準化推進事業に採択>
 
 
コメンテーターより・・・
 

 SingulaNet 株式会社様は、デジタルコンテンツのファンディングのプラットフォームを提供されています。かかるプラットフォームは、ブロックチェーンを用いてデジタルコンテンツを二次流通させる仕組み等を含んでおり、非常に完成度が高い点にも魅力があります。それだけでなく、同社は、同プラットフォームに出展する多数のクリエイターとも強い協力関係があります。同プラットフォームが今後益々活性化することを強く期待しています。

 弁護士法人内田・鮫島法律事務所 弁護士 杉尾 雄一 氏

 
※「The INDEPENDENTS」2024年12月号 - P.8 掲載