「不動産管理業界における今後の展望と課題」
<起業家インタビュー>
― 施設管理を『安く、楽に、適切に』を実現するクラウド型管理サービス
COSOJIとは、アウトソーシング『COSOJI BM』による全国現場施工力と、施設管理SaaS『COSOJI Hub』によるデータの一元管理による業務効率化を提供し、管理を『安く、楽に、適切に』を実現するクラウド型管理サービスです。
代表取締役の富治林と私が共同して、不動産管理業界の課題解決を目指しサービスを立ち上げたのが始まりです。自らプログラミングスクールで学び、プロダクトを自ら開発してサービスを開始しました。現場作業の受託業務で創業した後、不動産管理業界の多重構造や非効率な業務プロセス、属人化された業務などの課題に着目し、ITを活用した効率化と透明性向上を図り、現在、創業から5期目を迎え、現場の実態を深く理解しながら不動産管理サービスの改善と拡大を進めています。
― 成長戦略と事業展開
現在のビルメンテナンス事業からファシリティマネジメントへと事業領域を拡大する計画です。ファシリティマネジメントでは、カラオケ店や飲食店チェーンなど、不動産業ではないものの多数の物件を持つ企業をターゲットとしています。また、大手不動産管理会社やリート運用会社との協業も視野に入れており、サブコントラクターとしての役割も想定しています。クルーのデータベースと効率的な工程管理システムを強みとし、迅速な現場立ち上げや柔軟な仕様変更などを実現しています。技術開発においては、ビックデータ・AIを活用した新たな価値提供など、顧客セグメントごとや機能ごとのマルチプロダクト戦略を進めています。
― 創業メンバーと組織体制
富治林は不動産業界の叩き上げであり、創業メンバーも不動産業界での経験を持っているメンバーが多数在籍しています。開発チームは主にリファラルで集めており、現在10名程度で構築されています。今後は顧客セグメントごとに開発チームを分けるなど、組織拡大を計画しています。一方で、CFO職の採用が課題となっており、IPOを見据えた資本戦略・財務戦略を立案できる人材を探しています。特に不動産管理業界の知識を持ちつつ、CFOとしての能力を兼ね備えた人材の確保が急務となっています。
― IPO戦略
今後は主幹事証券会社の選定や、グローバルオファリングの可能性も含めて検討していく予定です。また、監査法人の選定も重要な課題として認識しています。
― 将来のビジョンと課題
M&Aを通じたクルーデータベースの拡大、PMIノウハウの蓄積など、さまざまな成長戦略を検討しています。また、不動産管理にとどまらず、施設管理全般へのサービス拡大を視野に入れています。一方で、CFOの採用や経営チームの強化、適切な証券会社や監査法人の選定など、IPOに向けた課題も認識しています。また、急成長に伴う組織拡大や、新たな顧客セグメントへの対応など、これまでに直面したことのない課題にも取り組んでいます。業界のスタンダードとなるプロダクトの開発や、労働生産性の向上など、長期的な視点での事業展開を目指しています。
interviewed by kips 2024.8.30
【COSOJI株式会社】 (→イベント登壇情報)
設 立:2020年5月25日
所在地:東京都千代田区丸の内3丁目3-1 新東京ビル 1F SAAI
資本金:4億9674万円(2023年7月現在)
役 員:(代)富治林 希宇、塚田哲也
事業内容:地域における不動産管理のシェアリングプラットフォーム「COSOJI」の運営
従業員:20名
営業所:札幌営業所 〒060-0005 北海道札幌市中央区北5条西11丁目15番4号 BYYARD
関西営業所 〒852-0058 滋賀県草津市野路東1-1-1(立命館大学内)
【代表者略歴】 COSOJI株式会社
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※「THE INDEPENDENTS」2024年10月号 - P.2-3より
COSOJI株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内3丁目3-1新東京ビル 1F SAAI
- 代表者
- 代表取締役 富治林 希宇
- 設立
- 2020年5月
- 資本金
- 4億9674万円(2023年7月現在)
- 従業員数
- 20名
- 事業内容
- 地域における不動産管理のシェアリングプラットフォームCOSOJIの提供
- URL
- https://cosoji.jp/owner/
- 情報更新日
- 2024年10月15日
※上記は、情報更新日時点での情報です。