タクシー配車管理システムで、地域交通の課題を解決する

株式会社電脳交通 取締役COO 北島 昇

 

当社は、地域交通の課題解決をミッションとし、47都道府県全てでタクシー業界のDX化を進めています。

現在、タクシー業界では高齢化が進んでおり、事業継続が困難な事業者も多数存在しています。また、配車アプリが普及したものの、未だ配車業務の大多数は電話に頼っているのが現状です。この配車業務の生産性向上が重要である一方、旧来の配車システムは高額かつITに不慣れな従業員にとって使いづらく、運用ハードルが高いという課題があります。

当社のクラウド型配車システム「DS」は、配車指示、ナビゲーション、音声通話を一つのデバイスで行うことができ、配車オペレーター[江刺家1] ・ドライバー共に使いやすいシンプルな設計をしていることが特徴です。「DS」を活用し、地域のタクシー事業者が共同の配車室や配車アプリを運用する「共同配車」事業の[江刺家2] 支援や配車業務の委託サービス「TaxiCC」の提供も行っています。

さらに、自治体が運営する乗合タクシー[江刺家3] 向けの配車システム「DS Demand」の提供や、日本型ライドシェアの導入支援、ドライバーの採用支援などの開発・実行を進めており、タクシー業界のニーズに対して多角的なソリューションを提供しています。

将来的には、タクシー業界にとどまらず、他の交通事業者へも変革を促し、モビリティサービスとしてのタクシーの進化や次世代交通の創造を実現したいと考えています。 

 

 

 

コメンテーターより・・・
 

電脳交通様の「DS」の使い勝手が良いほど、他社がその機能や画面構成を真似てくる可能性があります。しかし、こういったものが出てくると、電脳交通様の「DS」の優位性が薄れてしまいます。
このような事態を防ぐために、今後、新機能を追加されたり、画面などのユーザーインターフェースを新しくされる場合には、ぜひ、新機能に関する特許出願や、画面に関する意匠登録出願を行うことをご検討いただければと思います。


弁護士法人内田・鮫島法律事務所 弁護士 永島 太郎 氏

 
※「The INDEPENDENTS」2024年9月号 - P.8 掲載