「VCのIPO回収実績」
【國本 行彦】 1960年8月21日生。 東京都立志村高校卒業。 1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス(現・JAFCO)入社。 2006年1月5日(株)インディペンデンツ(現(株)Kips)設立、代表取締役就任。 2015年11月9日 特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ 代表理事就任(現副代表理事) 2020年6月 (株)ラクス社外取締役就任 |
2024年上半期のIPO社数は38社で、初値評価額合計は8559億円でした。ベンチャーキャピタル(VC)のIPO初値ベースの評価額合計は960億円です。(*NVCC調査)
過去5年間の推移を見ると2018年3472億円、2019年2461億円、2020年2661億円、2021年2635億円、2022年1424億円、2023年1795億円と昨年より回復傾向にあります。
2018年はメルカリ(初値評価時価総額6766億円)の大型上場があり、2023年にはispace(同804億円)、QPS研究所(同301億円)、2024年はアストロスケールホールディングス(同1447億円)と、宇宙関連のIPO銘柄が初値ベースで高く評価されました。2024年上半期IPO企業の7月24日現在の終値評価額合計は8130億円と初値評価額合計に比べマイナス5%でした。7月26日にはIPO評価時価総額1379億円のタイミー社による大型上場し、初値次第ではVC全体の回収額の増加が見込まれます。VCはIPO時にロックアップ(売却制限)されているため、市況の影響を受けるセンカンダリーでの売却はタイミングが難しくなっていきます。
出典:NVCC資料 |
※「THE INDEPENDENTS」2024年8月号 - P.14 より