「喫煙のあり方をイノベーションする」
<起業家インタビュー>
― 喫煙所「THE TOBACCO」を運営されています
私どもは「喫煙のあり方をイノベーションする」をコンセプトに掲げ、非喫煙者と喫煙者が心地よく共存できることを目指した新しいカタチの喫煙所「THE TOBACCO(ザ・タバコ)」の企画運営を行っています。私たちが手がける喫煙所は需要計算をおこない、喫煙問題が発生している場所に、利用者がマナーよく利用してもらえるような内装設計の空間を作り、首都圏を中心に直営店64ヶ所を展開しています。(2024年4月現在)
― 喫煙所におけるデジタルサイネージが収益モデルです
「BREAK(THE SMOKING ROOM VISION BREAK)」は、東京都内のオフィスビルを中心に展開する国内NO.1の喫煙所サイネージメディアです。オフィスで働くビジネスパーソンをターゲットに、オフィスビル唯一の「長期滞在×休憩」空間である喫煙所におけるブレイクタイムに適した動画広告やオリジナルコンテンツを配信します。視聴環境の良い個室空間で、ユーザーに対し繰り返し情報を届けることができます。
― 首都圏のオフィスビルを中心に富裕層・エグゼクティブ層400万人以上にリーチできます
直営の「THE TOBACCO」だけでなく喫煙所を保有するビルテナント400箇所をデジタルサイネージのネットワーク拠点としています。その入居企業は130業種にわたり、上場企業も240社程あり、想定アプローチ数は20,000社以上になります。タバコが経済的に余裕のある人の嗜好品になっている事や喫煙所が特殊な密閉空間である事を活かして、タクシーサイネージ広告のような明確なターゲティングと高い広告到達率を実現しています。
― 自治体と連携して環境問題にも取り組んでいます
たばこのポイ捨て撲滅キャンペーンとして、投票型喫煙所「ASK THE TOBACCO」を渋谷区、豊島区、横浜市、大阪市等の自治体や商店会、ごみ削減活動に取り組む学生等と連携しながら設置しています。灰皿に二者択一の設問を記載し、ナッジ的なアプローチ(行動経済学)により、つい使いたくなる仕組みを取り入れた灰皿を活用した「喫煙所」です。
渋谷区では落ちている吸い殻が約9割も減ったほか、ペットボトルや空き缶などのゴミまでも減少しています。清掃事業を行う子会社では、喫煙所の近隣商店街の掃除も行うことでゴミ問題の解決に取り組んでいます。
また、誰もが簡単にゲーム感覚で参加ができる『ポイ捨て図鑑プロジェクト』では、ポイ捨て問題の解決を目指しました。ポイ捨てされた吸い殻を撮影し、捨てられた位置情報と併せて投稿してもらい拡散を行うことで、街のポイ捨て状況を可視化します。ポイ捨てが多いエリアには喫煙所設置や清掃活動などを対応します。
― 社会貢献とビジネスの両立にチャレンジしています
大学卒業後、映像制作とマーケティングの事業を立ち上げ、2007年に当時は珍しかったモバイルビデオ事業を起業し、続いてペットメディアの企業も立ち上げました。その後ご縁があって、2社ともM&Aで上場企業にグループインすることになりました。その資金を元に社会貢献事業を行いたいと考え、誰もが敬遠するタバコをテーマに、まずは顕在化している問題である煙・吸い殻等のゴミの課題解決を、喫煙所を設置し実証実験しながら展開をしました。現在日本には1700万人の喫煙者がおり、インバウンド喫煙問題も広がっています。私どもは今年さらに60ヶ所以上の喫煙所をオープンし、需給バランス的を見ながら今後500ヶ所以上に拡大する予定です。趣味嗜好の一つであるたばこを吸う人にとっての快適さはもちろん「ポイ捨て」や「受動喫煙」といった、喫煙問題に取り組むことで、吸う人にも吸わない人にも心地よい、美しい街づくりに貢献したいと思います。
interviewed by kips 2024.5.15
【株式会社コソド】 (→イベント登壇情報)
設 立 :2019年9月
所在地 :東京都千代田区丸の内3-7-15
資本金 :3,000千円
事業内容:喫煙所事業、喫煙所マーケティング事業、施設デザイン運用事業
従業員数:53名
【代表者略歴】 株式会社コソド
生年月日:1982年12月12日 |
※「THE INDEPENDENTS」2024年6月号 - P.2-3より
株式会社コソド
- 住所
- 東京都千代田区丸の内3-7-15
- 代表者
- 代表取締役 CEO 山下 悟郎
- 設立
- 2019年9月
- 資本金
- 従業員数
- 事業内容
- 喫煙所事業、喫煙所マーケティング事業、施設デザイン運用事業
- URL
- https://cosodo.co.jp/
- 情報更新日
- 2024年6月16日
※上記は、情報更新日時点での情報です。