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「経営ノート2012「今年のビジネスを考える」」

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辻・本郷税理士法人
理事長 本郷 孔洋さん

昭和 20 年岩手県生まれ。昭和 44 年 早稲田大学第一政経学部 卒業。昭和 47 年早稲田大学大学院商学研究科 修士課程修了。昭和 47 年昭和監査法人入所 (現、新日本有限責任監査法人)。昭和 50年 3 月公認会計士 登録。昭和 52 年本郷公認会計士事務所開設。昭和 60 年神奈川大学 講師。平成14 年辻・本郷 税理士法人 理事長就任。平成 17 東京理科大学 講師。平成 20 年東京大学 講師。平成21 年環境省 中央環境審議会専門委員。平成23 年神奈川大学中小企業経営経理研究所 客員教授。

所在地:東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル 31階
TEL:03-5323-3301 設立:2002年4月1日 スタッフ:500名(グループ含む)
http://www.ht-tax.or.jp/

1.GDP半分の時代へ
1980年240兆円からピークの1997年514兆円へ、およそ10年で2倍になったGDPは10年で半分になる。そういった前提でビジネスを考える。

2.21世紀は、社員力が競争力
工業社会から知識社会へシフトし、生産手段も機械から従業員・社員に変わる。したがって社員教育に熱心であること、そのシステム化が重要となる。

3.21世紀は戦略の時代でもある
企業はサバイバルゲームに入った。「頑張る」にも方向性(「戦略」)を考える必要がある。

4.まだまだいける国内市場
マクロに騙されてはいけない。売れない原因はほとんどが内部要因であり、ベンチャー起業家に不足しているものは「執念」である。

5.デフレとインフレ
売上はインフレシフトし、コストはデフレシフトする。賃金デフレでも財布には色がある。周辺業務が主力事業に取って代わることもある。本業専念ではなく他の可能性を探る。

6.トレンドを間違えない
大会社でも今日の新興国台頭を読み切れなかった。中小企業が読み間違えると大変なことになる。世界では、ITのプラットフォーム企業や新興国で売上を伸ばした企業が躍進している。

7.ある日、突然売り先がなくなる恐怖
市場が縮小する過程では再編と淘汰が起きる。得意先が買収されたら売上ゼロになってしまう。新規顧客をどんどん獲得していく必要がある。

8.選択と集中は正しいか?
何が当たるか分からない時代にはアバウトに考える。サービス業(非製造業)はほとんど固定費なので、売上を伸ばせば利益になる。

9.社長は跳ぶ年→「うだつ(卯辰)」をあげろ
経営とは主力事業を入れ替えること。今は3年モデルチェンジ、10年フルモデルチェンジの時代。社長の跳び方によって会社の命運が決まる。

10.小さいこと、出来ることから始める
休みすぎの会社が多い。サービス化時代は在庫を次の日に持ち越せない。2割は労働時間を増やす。身近なところから利益を出す方法を考えてみる。御用聞きに徹して、そして「売上」を増やす。