「スポーツスクールのDX化からスポーツ業界の発展を目指して」
<起業家インタビュー>
― 副代表の実体験から感じた習い事業界の「不」
弊社の副代表は、子供が3人おり全員習い事をさせているのですが、子供に習わせたい競技は決まっているのに、どんなチームがいいのか。どんなチームがあるのか調べる方法が当時ありませんでした。食べログさんのように、希望項目で絞り込みができ希望に合ったスクールやチームを提示できる仕組みがあれば便利だよねという会話からサービス開発は始まりました。さらに、インタビューを行っていくと選手や部費の管理などのアナログな環境であることが判明。スポーツスクールのDX化も解決しないといけないと感じ、構想を練り始めました。
― 習い事の比較がすぐできる世界に
スポーツスクールの比較をしたいのに出来るものがないとの理由で誕生したスポーツスクールクチコミサイト「スポスル」は、2021年12月ローンチから現在チーム・スクール掲載数は5000団体を超え、月次で生徒側から200人強の申込みがあるなど、順調にサービスを伸ばすことができています。レアルマドリードやパリサンジェルマン、横浜DeNAベイスターズといった著名なプロスポーツチームのスクールにも当社のサービスをご利用いただいています。現状、スポーツスクールに特化した比較サイトは当社の「スポスル」のみとなっており、業界内でも高い信頼度と先行者利益を得ている状態です。
― 管理業務のDX化で運営も快適に
スポーツスクールやスポーツチームの生徒・会員管理に関してアナログな管理体制が当たり前となっています。特に、会費の現金払いなどのお金周りの管理はさらにひどくDX化が急務な状況です。弊社が開発した「スポスルアプリ」では、顧客とのやり取りや顧客情報の管理、部費のキャッシュレス化など団体運営に関わる多くの部分を丸ごとDX出来るシステムとなっており、スポーツ業界のDXを促進させる大きな役割を担えるサービスだと自負しております。
― 複数のマネタイズポイントと新たな「スポーツスクール団体補償」
「スポスルアプリ」は、基本機能の利用は無料です。マネタイズは、決済機能利用料でアカウント数×100円/月、決済代行手数料、スポーツ補償加入料で構成されています。特に、スポーツ補償では個人にかける従来の保険とは異なり団体に保険を掛ける新たな仕組みで、メンバー1人1人の書類作成不用や更新手続きが年1回など、面倒な手間がなくなる仕組みにより、多くの利用団体を獲得できています。掛け金が、他社と比較してリーズナブルことも喜ばれている理由の一つでもあります。
― 逆算して練った戦略が今
創業当時から、どのサービスを優先的に開発していくのかキャッシュポイントはどこにするのかなど多くの議論を重ねてきました。メディアを始めに作ったのは、戦略の1つです。スポスルアプリをいきなりリリースしても、広まらないと考えメディア事業に取り掛かりました。結果として、クチコミサイト「スポスル」と「スポスルマガジン」は合わせて100万PVを達成するなど大きなメディアに成長し、「スポスルアプリ」への集客の中心となっています。
― 「スポスルアプリ」は更なる進化を
弊社は、「スポスルアプリ」を既存事業だけで終わらせることは考えていません。多くのスポーツチーム・スクールのビックデータを活用し行うDMP事業や練習着や練習道具をアプリ内で買えるようにするEC事業、試合の写真撮影を代行する撮影代行事業などスポーツスクールが本当に求めているサービスを作り続けていきます。「スポスルアプリ」が利用者に支持されていることを受けて、某スポーツ飲料メーカーなどからのサンプル提供などの相談も増えてきており、広告面での収益拡大も見込んでいます。
― 日本のスポーツ人口増加に貢献し、日本スポーツ市場を活性化
始めは、副代表の悩みの解決からスタートした本事業ですが、事業を進めるにつれ業界の深い悩みにたどり着くことができました。スポーツをもっと身近に、スポーツをもっと楽しむために、弊社はスポーツの習い事市場に新たな革命(DX推進、Fintech事業)を起こし、スポーツ業界向けプラットフォーマーを目指していきます。WBCで侍ジャパンが世界にレベルの高さを示したように、日本のスポーツ力は世界に誇れるものがあります。スポーツの入り口である、スポーツクラブ・スクールの団体運営を改革することでスポーツ人口を2倍にし、更なる日本スポーツ市場の活性化に貢献していくことを目指していきます。
interviewed by kips 2023.7.12
【株式会社スポスル】 (→イベント登壇情報)
設立日 :2021年3月3日
所在地 :東京都豊島区東池袋1-18-1 HAREZA池袋20F
資本金 :5,000千円 (株主:経営陣、事業会社、個人投資家ほか)
役 員 :(代)尾濱 徹、岩田 慎平
事業内容:スポーツ業界向けDXプラットフォーム事業
従業員 :10名
【代表者略歴】 株式会社スポスル
|
※「THE INDEPENDENTS」2023年8月号 - P.2-3より
株式会社スポスル
- 住所
- 東京都豊島区東池袋1-18-1Hareza Tower 20F
- 代表者
- 代表取締役社長 CEO 尾濱 徹
- 設立
- 2021年3月3日
- 資本金
- 5,000千円
- 従業員数
- 事業内容
- スポーツ業界向けDXプラットフォーム事業
- URL
- https://sposuru.co.jp/