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「口腔内撮影ミラーを活用した歯科DX」

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【桑理 祥真 氏 略歴】
生年月日:1991年1月16日
出身高校:奈良県立郡山高等学校
高校時代は野球部で3年間ベンチ外。2011年神戸大学経営学部在学中に公認会計士論文式試験合格。2013年同大学を卒業し、有限責任監査法人トーマツ入所。上場企業・上場準備企業の会計監査、ベンチャー企業資金調達支援を経験。2021年同法人を退職し、当社取締役副社長就任。

【(株)スクリエ】
【設 立】2018年4月27日
【所在地】京都市左京区吉田本町36-1 京都大学国際科学イノベーション棟
【資本金】7,500千円
【株 主】経営陣
【役 員】(代)岡本孝博、桑理祥真
【事業内容】特許保有のスマホ取付口腔内撮影ミラーを活用した歯科DX
【売上高】19,698千円(2022年3月期)
【従業員】0名

口腔内撮影ミラーを活用した歯科DX


■歯科医師の個人発明により起業

 アパレルデザイナーを経て歯科医師になり、大学病院の口腔外科医を長年経験した代表の岡本が、個人発明したハードウェア特許が当社事業の基盤となっています。昨今、口腔内環境と全身の健康の相関を示す研究データが注目を集める中、スクリエは「お口の健康」から”生きる”を変え、健康寿命の延伸・医療費削減に貢献するDental Tech Companyです。



■口腔内撮影ミラーでオンライン歯科健診を推進

 日本では歯科の定期健診に通っている人は3割程度しかいません。また、コロナ禍で他科ではオンライン診療が広がる中、歯科では口の中が見えないと何も言えず、オンライン化は進んでいないのが現状です。この現状を打破すべく、スマホで口腔内を自撮りできる口腔内撮影ミラー(特許取得済)を開発。ご自宅や職場で簡単に綺麗な口腔内写真を撮影でき、歯科のオンライン化を可能にします。
 ハードウェアだけでなく、オンライン歯科健診サービス「HAKKEN」も提供。スマホから口腔内画像と問診をアップロードするだけで、「歯医者に行くべきか」「磨き残し」「オススメのグッズ」などのアドバイスを受けられます。当サービス関連で、ビジネスモデル特許も4件PCT出願済みです。

■画像歯科健診の自動化・AI化も視野に

 現在、介護事業者との実証実験を行っており、今年8月にはサービスの大規模テストを開始する予定です。その後、自治体の住民向けサービス、法人の福利厚生などを通じたユーザー獲得を推進していきます。 これまで歯科医院でしか撮影できなかった口を開けた状態の上下の歯の写真を大量に収集できる強みを活かし、AIを用いたオンライン歯科健診の自動化にも取り組みます。将来的には、AIを用いた歯科治療計画の自動作成や、お口の状態から健康リスクを判定することも視野に入れています。

※2022年6月号掲載時点での情報です