「フィリピンのデジタル版農協プラットフォームをつくる」
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【谷口 泰央 氏 略歴】
生年月日:1972年6月14日
出身高校:開成高校
東京大学大学院数理科学研究所(数学専攻)修了後、三井住友銀行入行。デリバティブの商品開発、投資銀行統括部で金融関連新規業務開発全般に従事。不動産デリバティブ、新規トレーディング手法などを経て、信託部で審査グループのヘッドとして邦銀初の担保付銀行社債開発、発行を担当。
【(株)ロングターム・インダストリアル・ディベロップメント】
【設 立】2020年2月25日
【所在地】東京都三鷹市深大寺2-24-8
【資本金】500千円
【株 主】経営陣
【役 員】(代)谷口泰央、横田真理也、藤本正幸
【事業内容】発展途上国向けデジタル農協事業
【売上高】1,234千円(2022年3月期 予想)
【従業員】8名
フィリピンのデジタル版農協プラットフォームをつくる
■簡単予約 「AgriDriver(アグリドライバー)」
当社は、フィリピンの農業生産者に対して、AIを用い1週間程度の流通価格予測と、農作物の配送手配が簡単に予約できる無料の「AgriDriver(アグリドライバー)」スマートフォンアプリを提供しています。アプリに蓄積されているデータや信用情報を元に、農機具の購入、農薬購入に必要な貸付(金融)事業も開始していきます。金融とテクノロジーに特化し、現地と日本とのグローバルチームで事業をすすめ、フィリピンにおける金融業者ライセンスも取得済みです。■国の補助金事業やJICA共同事業として採択されています
当社の事業は、フィリピンの農林水産省の補助金事業、JICA(国際協力機構)共同事業化として採択されており、また、農業に強いフィリピンの国立ベンゲット大学や東京大学と協力し、2021年8月から実証実験、9月からサービ開始しています。目標数値を上回る7000人の農家にご参加頂いています。貸付の返済も順調に推移中です。農産物の配送を担うドライバーは、輸送前と到着後の作物の写真登録や、Uberのような評価・格付共有機能で、農産物の持ち逃げを防いでいます。アプリは AI とダイナミングプライシングを含めたモデルで PCT特許を出願中です。
■発展途上国でAIを用いた農業金融、作物買取・販売事業を実施
当社のビジネスモデルは、現状年利数百パーセントの支払い金利であるところ、弊社のサービスでは20~30%です。この場合、農家の想定収益はプラス約200%、つまり現在の約3倍となる試算です。作物買取価格は20%程度に対して、弊社のサービスは30-40%程度にあげることができます。農家が適正価格で農作物を販売出来るだけでなく、小売店や消費者にとっても本来の適正価格で仕入れや購入が出来る仕組みです。今月クラウドファンディングを行い資金調達を行ったところ、目標1,242万円に対し、1,719万円を集めることができました。今後は大手農機具メーカーと農機具ファイナンスの実施に向け協議も進行中です。現在フィリピンの野菜農家宛てに活動していますが、来年度から他作物に対象を拡大する計画です。※2021年12月号掲載時点での情報です