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「シェアサイクルで快適な京都の生活・観光を実現」

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【西本 統氏 略歴】
生年月日:1988年5月23日
 出身高校:東海大学付属仰星高等高校
University of California San Diego経済学部卒。(株)インテージ、(株)オーシャンブルースマートにて、経営企画に従事。アプリ仕様開発をする傍ら京都支社を立ち上げる。今秋、同社の京都事業をEBO(従業員買収)で運営権を引き継ぎ、(株)クルーとして現在登記を準備中。京都府自転車活用推進協議会委員。


【(株)Clew】
【設 立】  2021年10月設立予定
【所在地】  京都府京都市下京区大政所町680-1第八長谷ビル 2F
【資本金】  10,000千円
【株主】    西本統、従業員
【役 員】  (代)西本統
【事業内容】 モビリティ関連事業(シェアサイクル事業)
【売上高】  23,716千円(2021年12月 予)
【従業員】  3名


<起業家インタビュー>

シェアサイクルで快適な京都の生活・観光を実現



■累計22万ライドを突破

当社は、京都市内でシェアサイクルサービス「PiPPA(ピッパ)」を運営しています。京阪電気鉄道株式会社、一般社団法人京都市都市整備公社と業務提携し、京都市内の大学や企業と連携し市内に150ポートを設置済みです。移動の中心となる主要駅前には500台以上の駐輪スペースを確保し、京都支社立ち上げから、累計22万ライド、4万千人のお客様にご利用いただいています(2021年7月1日時点)。



■駐輪場が足りない京都の市街地

京都市は人口約150万人で年間5000万人の観光客が訪れます。市内は環状線が無いため鉄道アクセスが不便なエリアも多く、観光客のバス利用の需要集中などにより渋滞も多い。さらに通勤通学における自転車分担率は国内2位でありながら、市街地の駐輪場不足の問題もある事から、少ない土地を有効活用できる、シェアサイクルの潜在ニーズが高いと考えています。

利用料金は、居住者でも観光客でも利用しやすい料金体系を設定しており(シングル100円/30分、月額1500円/月、デイパス500円/5H~※全て税別)特に20~30代男女の利用が比較的多くなっております。また30分以内の近距離利用が多く、通勤や通学は朝夕がピーク、観光は昼がピークとなるため、観光客の利用が望める京都はシェアサイクルが最も効率的に利用される都市の1つであると考えています。

■売上拡大と脱炭素社会に貢献

今後、蓄積されていくGPS情報から、利用エリア周辺のクーポン情報配信、GPSデータを活用した都市交通への提言活動なども実施し、地域に貢献していきます。パリを参考にした場合、現在の200倍程度の利用が望めると考えておりますが、150~200メートルおきにポート設置を進めポート網を密にし、京都市内に600ポートをつくることで利便性を上げてシェアサイクルを「当たり前の移動手段の1つに」と考えています。

あわせて、15万人の学生が、卒業後に残していった放置自転車のリサイクルも手掛け、脱炭素を掲げる企業との提携を増やし、地球環境に優しい自転車の利用促進を目指しています。「人々の生活圏を広げるサービス」を展開し「移動を通して人々の生活を豊かにする」ことを実現するために単なる移動の手段にとどまらない「その先のサービス」の提供を目指します。

※2021年10月号掲載時点での情報です