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「最終面接まで進んだ就活生と企業をマッチング」

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【久保 駿貴氏 略歴】
生年月日:1997年4月21日
出身高校:兵庫県立明石北高校
2021年岡山大学理学部卒業。複数の事業を立ち上げ、在学中に(株)ABABAを創業。リリース8ヶ月で利用企業数160社突破。CVG全国大会経済産業大臣賞。News23、Nスタ、NHK「おはBiz」Abema Primeなどメディアにも出演。大学でノーコード講師も務める。高校理科教員免許保持。

【(株)ABABA】
【設 立】2020年10月19日
【所在地】大阪府吹田市古江台3-1-3-306
【資本金】1,000千円
【売上高】10,032千円(2021年8月(予))
【株 主】経営陣
【役 員】(代)中井達也、(代)久保駿貴、古林宣光、西田裕哉、中田圭太郎
【事業内容】新卒向けダイレクトリクルーティングサービス事業

<起業家インタビュー>

最終面接まで進んだ就活生と企業をマッチング


■最終選考に残った学生をABABAでスカウト

1社あたり11.9時間。これは平均的な新卒採用に挑む就活生が、準備と面接に要した平均時間です。最終面接で落ちてしまった場合、「時間を無駄にした」と、多くの就活生は感じています。そこで当社は、他社の最終面接まで勝ち進んだ学生だけをピンポイントでスカウトできるしくみ「ABABA」を立ち上げました。今年の7月時点でユーザー企業数145企業、スカウト数は1000件、学生ユーザー数1700人を超えました。学生にとって日常使いの「LINE」でスカウトが届くので、開封率は81%になっています。

ビジネスモデルは採用成果報酬型で、学生一人あたり40万円。初年度ユーザーは2-30万円で利用できます。推薦した学生がABABA経由で他社に内定すれば、推薦した企業には5万円分の割引クーポンが発行されます。



■学生と企業双方にメリット

ユーザー企業の担当人事は、自社の最終面接まで進んだものの、採用できなかった優秀な学生の面接評価をABABAに入力します。そして別のユーザー企業は、他の企業が推薦した学生を、自社の採用要件に応じ、かつ就活継続中の可能性がある学生をピンポイントで抽出し、アプローチができます。企業の採用担当者にとってのメリットは、ABABAパートナー企業が推薦した学生なので、すでにスクリーニングが済んでいることです。ABABAには、東証一部上場企業や、外資系、大手企業の最終面接で落ちた学生の情報が、他薦、自薦で登録されています。

採用できなかった学生に企業が通称お祈りメール、つまり「今後の活躍をお祈りします」というお断りメール送信時に、ABABAへの登録を促し、自薦を後押しします。不採用というネガティブな体験の後のフォローコミュニケーションにより、不採用者が、友人や後輩に不採用企業を紹介することでブランド認知度を高め、企業の顧客を増やします。

■今後の展開

当社のターゲットは、内定辞退者が発生する就活後半時期の「スカウト採用に特化した」640億円の市場です。2024年までにユーザー企業2千社、学生数4.6万人、スカウト送信数 4.1万通 を目指します。

※2021年9月号掲載時点での情報です