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「クリニック向け窓口業務自動化システム」

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【布目 勝也氏 略歴】
生年月日:1969年7月22日 出身高校:都立調布北高校
明星大学卒業後、保険調剤薬局の運営会社にて就業。後に独立し、複数の調剤薬局の運営会社を設立し売却。ファーマライズホールディングス(株)にて執行役員と経営戦略本部部長を経験後にRoleBank(株)を設立。

【RoleBank(株)】
設 立:2020年11月1日
資本金:8,500千円
売上高:229千円(2021年10月期 予)
従業員:3名
所在地:東京都新宿区富久町12-1-307
株 主:布目勝也、親族、個人投資家(FUNDINNO)
役 員:(代)布目勝也
事業内容:医療機関向け窓口業務自動化システムの開発販売

<起業家インタビュー>

クリニック向け窓口業務自動化システム


■AIテキストチャットで診療所オペレーションをDX化

受診に関する全ての手続きをスマートフォン(以下スマホ)上のAIテキストチャットに置き換える「ガイライク」を開発しました。診療所には大がかりな設備はいりません。窓口用タブレットをご用意頂ければ、ID・パスワードを取得後ログイするだけで利用が可能です。  テキストチャット内容は、自院の問診票や聞取り事項、事前の指示内容などに合わせ簡単に編集してオリジナルのシナリオを作成頂くことが出来ます。例えば検査予約の場合、予約から必要事項の聞き取り、前日の注意事項などの内容を、予め編集したシナリオに沿って自動で患者さんとやり取りすることが出来ます。このため診療所は対人窓口業務の削減を、患者側は待ち時間や他の人との接触時間を削減できます。



■高齢者には電話オペレーターがチャット入力代行

現在、外来患者の半数以上がITの苦手な65歳以上の高齢患者です。そこで当社では、こうした高齢患者さん向けに予約専用ダイヤルを設け、オペレーターとの電話による会話で、チャット内容の読み上げとシステムへの入力を代行する仕組みを構築しています。このため、高齢者も含めて通院全患者がシステムを利用できるサービス設計にしています。

ビジネスモデルは初期費用5万円(レセコン連携なしの場合)、月額料金:基本パック3万円/月(月200件までの電話対応分含む)、201件目以降1件100円の従量料金となっています。

■新しい働き方や関連サービスを提供していく

オペレーターは就業用アプリをDLしておくと「就業ON」時のみに入電があり、在宅で好きな時間に働け、通話件数に応じた報酬を得られます。入電時にクリニックごとのチャット画面が表示されるため、チャットの内容を読み上げ、回答を入力します。現在関連特許を2件出願中です。

2025年度内には、国内の診療所総数約17万の内、約3%(約5,000施設)のシェア獲得を目指しています。今後は、オンライン診療、タクシー自動配車、SaaS型の電子カルテサービスにも事業を広げていきたいと考えています。

※2021年9月号掲載時点での情報です