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「女性起業家の活躍への期待」

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【國本 行彦】
1960年8月21日生。
東京都立志村高校卒業。
1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス(現・JAFCO)入社。
2006年1月5日(株)インディペンデンツ(現(株)Kips)設立、代表取締役就任。
2015年11月9日 特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ 代表理事就任(現理事)
2020年6月 (株)ラクス社外取締役就任


女性起業家が増えています。IPO市場には昨年4社、今年も2社の女性起業経営者が上場しています。毎週開催するインデペンデンツクラブ事業計画発表者における女性起業家数も、2020年度は5社(全体90社)でしたが、2021年4月から8月までに7社(55社)と増加しています。フェムテック市場の成長が女性起業家数の増加に直に結びつくとは思いませんが、はたらく女性の増加など社会環境の変化が女性起業に与える影響は大きいと思います。IPO女性経営者には外資系金融機関出身者が何人か見受けられ、エクイティファイナンス知識に長け、IPO関連人材の採用にも恵まれていると推測されます。

帝国データによると、女性社長の比率は過去最高の8.1%との事です。ただしこれは同族承継によるものが半数で、且つ年齢も70~74歳が最多です。気になるのが都道府県別で最多が沖縄で、最低数は中部でしかも21年連続である点です。実感としては愛知の女性経営者は堅実な上に事業成長意欲も強いと思います。

福岡から上場したテノ・ホールディングス池内比呂子社長や、インデペンデンツクラブ全国グランプリ受賞で香川本社のメロディーインターナショナル尾形優子社長など、女性IPO経営者が全国に広がる予感はします。そのためには女性経営者にはまだ馴染みに薄いエクイティカルチャー環境づくりが重要だと思います。

※「THE INDEPENDENTS」2021年9月号 - p23より