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「フードビッグデータで食のトレンドを分析・提案」

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【髙橋 洋太 氏 略歴】
生年月日:1984年6月11日
出身高校:法政大学第二高校
大学在学中に東京都中小企業振興公社「学生起業家選手権」にて優勝し、DaDaStock(株)を設立。(株)エニグモ(東証マザーズ上場)にて、新規事業、広告事業、海外ファッション通販Web サイトを担当。 退社後(株)gram30設立。同社から事業譲渡を受け(株)SARAHを設立し、代表取締役就任。

【(株)SARAH】
設立:2014年12月1日
資本金:277,630千円
所在地 :埼玉県東松山市箭弓町1-13-20 光越園ビル4階(支店 東京都台東区)
事業内容:グルメコミュニティアプリ「SARAH」/企業向け外食ビッグデータ分析サービス「FoodDataBank」/メニュー電子化サービス「SmartMenu」の企画

<起業家インタビュー>

フードビッグデータで食のトレンドを分析・提案


■口コミグルメコミュニティアプリ「SARAH」

レストランやカフェの検索サイトでは見つけにくい、「今、食べたい一品」ごとに簡単に検索ができるサイト「SARAH」を運営しています。レストランやカフェだけでなく、外食・中食、テイクアウト・デリバリーメニュー横断で検索ができます。おかげさまで月間WEB及びAPPユーザー数のMAUは160万まで伸びてきました(2021年5月時点)。累計投稿数も70万を超えてきており、大手グルメサイトとも肩を並べるところまできました。

■外食ビッグデータ分析・提案サービス「FoodDataBank」

当社は、これまでに蓄積されたビッグデータをベースに、食に関係する企業の商品開発やマーケティングに活かす「FoodDataBank(フードデータバンク)」サービスを開始しました。

当社のデータ元は、食への感度が高い利用者の投稿であり、当社の分析システムでは、POSデータで取れる一般データに加え、素材、香味料、味、食感、見た目など、細かい抽出条件が揃っており、市場よりも早くトレンドの変化が可視化できています。ある提案事例では、「野菜たっぷりタンメン」と宣伝され、ヘルシー志向の女性をターゲットに販売されていたものの、売り上げが伸びていない商品がありました。当社のテキストマイニングによる分析から、タンメンに対する消費者の嗜好は「大きい」「大盛り」「たくさん」であり、主に男性から口コミが投稿され、「酸味」「塩味」など旨味に興味があることがわかっていました。そこで、このデータを顧客企業に提案し、商品パッケージを「うま味たっぷりタンメン」と変えたところ売り上げが急拡大しました。

■事業軸を増やし規模を拡大

コロナで我々の生活スタイルはずいぶん変わりました。家にいながら、まるで外食ができるようになったとも言えます。飲食業界や他の業界でもDX化がかなり進み、当社事業のヨコ展開を考えています。一例として「腕の良いスタイリスト」が探せるサイトがあっても面白いと思っています。店でなく「ヒト」に価値を紐づけることで、精度の高いレコメンドを顧客に提供できるような事業を新たに創っていきます。バイアウトやIPOを目標にしつつ、事業を強く、大きくしていきます。

※2021年8月号掲載時点での情報です