アイキャッチ

「ひろしま産業イノベーション加速に向けた施策について」

公開


広島県商工労働局
イノベーション推進部長 小田 康太さん

1978年 岡山県井原市生まれ
1997年 私立岡山高校 卒業
2003年 東京大学工学部物理工学科卒業後、経済産業省入省
2005年 経済産業省 中小企業庁経営支援課 企画係長
2007年 経済産業省 製造産業局化学課 課長補佐
2009年 経済産業省 資源エネルギー庁総合政策課 課長補佐
2010年 広島県に出向、総務局総合特区計画プロジェクトチーム担当課長
2012年 4月より現職

所在地: 広島県広島市中区基町10-52
Tel:082-513‐3311(商工労働総務課)
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/

広島県では平成23年7月、「ひろしま産業新成長ビジョン」を策定、湯崎英彦知事の陣頭指揮の下、イノベーション立県の具体化にオール広島で取り組んでいます。

(1)地域イノベーション戦略推進会議
産業界・大学・金融機関・行政のトップメンバーにより、地域の将来に対する危機意識の共有や、地域発での産業イノベーション創出の好循環を形成するための今後の戦略を議論しています。

(2)医療関連産業クラスターの形成
ひろしまの技術を応用した医療・福祉ビジネスの創出を目指しています。地場産業である自動車等関連分野との連携を戦略的に進め、県内企業の医療関連ビジネスの拡大を図ります。県内企業116社(H24.8.31現在)が参加する「ひろしま医療関連産業研究会」からは、舌圧測定器、骨補填剤、筋電制御型ロボット、バイオセンサー、人工関節などでの研究開発アイデアが出始めました。尾道特区では、IT活用による新たな地域医療介護サービスにも取り組んでいます。

(3)イノベーションの創出環境整備
広島大学キャンパス内に、ひろしま医工連携・先進医療イノベーション拠点を設け、医工連携プロジェクトを進めています。(株)ひろしまイノベーション推進機構では成長投資を行うべく100億円超のファンドを昨年設立しました。ベンチャー支援コーディネート体制も整え、経営・技術・資金面からグローバル成長志向型企業を育てたいと考えています。

(4)起業家マインド及び経営者の育成
県内でも廃業率が開業率を大幅に上回る状況に危機感を持っています。湯?英彦知事自身もベンチャー企業((株)アッカ・ネットワークス)立ち上げの経験があります。私の出身地でもある備後地域からは、半導体や衣料関連などの企業が数多く生まれました。創業環境を整備し、失敗を恐れない、再チャレンジに寛大な風土づくりを推進します。

<広島インデペンデンツクラブのご案内>
10月5日(金)広島インデペンデンツクラブを開催いたします。第一部では、「地域イノベーションの推進」をテーマに、アスカネット福田社長をはじめ、本インタビューの小田康太氏にも登壇いただきます。第二部では、注目の広島企業3社による事業計画発表会をおこない、終了後は交流懇親会も予定しております。中四国地域の皆様と、地域活性化、地域企業の株式公開について、意見交換できたらと思います。イベント詳細は<コチラ>よりお願いいたします。

※全文は「THE INDEPENDENTS」2012年10月号 - p16にてご覧いただけます