「転んだときだけ柔らかくなる床「ころやわ」で骨折を防ぐ」
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【下村 明司 氏 略歴】
生年月日:N.A
出身高校:サレジオ学院高等高校
ロボット工学修士。経営学修士(グロービス経営大学院)。ヤマハ発動機にてバイクの設計・開発・プロジェクトチーフ、デザイン部で新規事業開発を行う。発明家。祖母や友人を転倒で失ったことなどをきっかけに、2019年株式会社 Magic Shieldsを創業。代表取締役就任。
【(株)Magic Shields】
設 立 :2019年11月22日
資本金 :29,800千円
所在地 :静岡県浜松市東区有玉南町1867-1
事業内容:医療介護福祉用品の研究開発・製造販売
<起業家インタビュー>
転んだときだけ柔らかくなる床「ころやわ」で骨折を防ぐ
■高齢者の転倒・骨折が社会課題に
高齢者の転倒による骨折者の数は、20年前と比較すると約2倍、国内では100万人というデータがあります。転倒・骨折は、高齢者の要介護原因のトップに入り、高齢者介護施設や病院では、高齢者が転倒しないようにあの手この手で努力をしておられます。しかし、現場では看護師・介護士不足や高齢者の増加もあり、転倒事故は増えています。 転倒し骨折してしまうのは、筋力・バランス能力の弱った高齢者と、床が固いという組み合わせによるものです。そこで、普段は固く転びにくく、高齢者が転んだときだけ柔らかくなる魔法の床は作れないものか、と当社は考え、たくさんのを行い、化学では出せない特性を構造体で実現する「メカニカルメタマテリアル」にたどり着きました。骨粗しょう症の大腿骨骨折荷重は221kgfと言われる中、フローリングの340kgfに対し、当社のころやわは168kgfで、転倒衝撃の吸収に優れた力を発揮します。厚み22mmで、介護施設や病院内で、置く形で使っていただくマットタイプ、現状復帰が可能な床設置タイプ、スロープなしであらかじめ床に埋め込む商品としてご提供できます。■当社の持つ強み
当社のメンバーは、大手オートバイメーカーで、衝撃吸収のノウハウを持つ技術者として長年勤務経験を持つ創業者、そして取締役杉浦は理学療法士であり、医学と現場を熟知しています。 実際、当社は創業2年目ですが、既に特許を多数出願中です。衝撃吸収性と安定性を高いバランスで両立する技術的なノウハウが当社にあることが強みです。あわせて名古屋大学や藤田医科大学と共同研究開発中で、性能の進化やコストダウンのポイントを積み上げています。■今後の展望
基幹病院と大手の高齢者施設に対して、直販や代理店販売で売り上げ拡大を図っていきます。ころやわの販売価格は、マットタイプで4.4万円(1床)、部屋全体に設置するタイプで3.5万円(平米)です。病院や施設スタッフが高齢者の転倒予防にかかわる仕事をしている時間は全体の10〜25%を占めているというデータがあり、大腿骨骨折だけでも医療費・介護費は年間2兆円と言われています。当社はこのような転倒骨折予防に関わる医療費・介護費・人材不足の問題を解決していきます。当社は2025年にIPOを目指し活動していきます。※2021年7月号掲載時点での情報です
(文責 大東理香)