「顔診断で「メンタルヘルス予兆管理」「採用省力化」」
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【石塚 つばさ 氏 略歴】
日本大学大学院法学研究科在学中。ミスユニバース2020東京大会ファイナリスト(動画配信部門グランプリ受賞)。横須賀市観光大使、防衛省広報モデルなども務めた。取締役濱崎氏及び取締役張氏との出会いがターニングポイントとなり起業。(⼀社)スタートアップ⽀援協会主催「The JSSA Tokyo Award」にて審査委員賞(準グランプリ)を受賞。スポンサー賞4賞(伊藤忠商事賞、EY新日本有限責任監査法人賞、東海東京証券賞、オービックビジネスコンサルタント賞)も受賞(2020年11⽉)。
【(株)スルミMinoru】
設 立 :2020年8月7日
資本金 :10,000千円
所在地 :東京都中央区湊3-5-8アヴァンティーク銀座東202
事業内容:AI表情解析を活用したプロダクトの開発
<起業家インタビュー>
顔診断で「メンタルヘルス予兆管理」「採用省力化」
■創業の経緯
最初は、PMSなど女性のメンタルヘルスケアへの課題意識がきっかけだったが、以前ヘルスケアサービスを展開していた取締役濱崎氏と知り合い、予防医療の社会的課題とビジネスニーズを知り、うつ病の早期発見のプロダクトを構想するに至った。そして実現に必要な先端技術(AIや表情解析など)にも関心が広がりました。そこに、米国企業ハネウェルの元研究員であった張氏(当社取締役)という専門家との出会いがあり、当社サービスに対する技術面での構築が始まりました。また、日本大学からの知財や実証実験に向けてのサポートもあり創業に至りました。■表情解析で見逃しをチェック
日本には約420万人のうつ病を含む精神疾患の患者がいるといわれています。ストレス診断テスト、心の相談室、上司からの声掛けなどで、うつの早期発見を社会全体で取り組んでいる中、患者側に自覚がなかったり、隠したいという思いもあり、なかなか早期発見につながっていません。「surumi screen」サービスの提供により、この課題の解決に貢献します。例えば企業に使っていただく場合、社員の方の出退勤時に勤怠システムと連動し顔を撮影してもらい、顔画像を取り込みます。うつ症状の顔データは予め教師データを取込みトレーニングさせます。顔の数十ポイントを照合し、データを蓄積します。数ヶ月モニタリングをし、うつ症状の予兆が出た方は労務などにアラートを通知します。実験では、この表情解析で80%以上の精度結果が出ています。
採用面接をAIで行うサービス「AI採用スコアリング」も提供していきます。表情・音声・言語を、AIで分析・スコアリングし、その結果をレポート化するサービスです。現在の採用活動で行われている、ES、Webテスト(性格診断)、一次面接をスルミのサービスに置き換えることで、人事担当者の負担や応募者の負担を軽減します。
■事業マイルストーン
うつ診断の製品開発には、現在は、外国人のオープンデータを使用しています。日本人の教師データを収集し実証実験により予兆管理の精度の向上や、ロジックに医師の意見を反映させていきます。今年度内にβ版のリリースを目指します。※2021年5月号掲載時点での情報です