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「「『俺の株式会社』は、料理人をはじめ全従業員の幸せを追求する会社です」」

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俺の株式会社
取締役副社長 安田 道男さん

1961年生まれ。慶應義塾高校卒業。1984年慶応義塾大学経済学部卒業後、野村證券入社。1987年ケンブリッジ大学留学。1989年米国野村ニューヨーク勤務後、エクイティソリューション部長。2004年UBS証券入社。2006年ウェル・フィールド証券社長を経て、2010年VALUECREATE(当社前身)取締役就任。

設 立 :2011年12月1日 資本金:150,000千円
本 社 :東京都中央区銀座8-3-10 トミタビル7階
事業内容:飲食店経営
http://www.oreno.co.jp/

「『俺の株式会社』は、料理人をはじめ全従業員の幸せを追求する会社です」

―ビジネスモデルの骨子
(1)ミシュラン星付き級の料理人が腕をふるい、高級店の3分の1の価格で提供する。
(2)フード原価率60%超えでも、顧客を1日3回転以上させることで繁盛店の利益を実現する。
立ってお食事いただくことで、グランメゾンでは1日1回転のところをその4倍、4回転させることで、合計12倍(=3倍×4回転)のお客様にご来店いただく。結果として、1人のお客様からの利益が高級店の12分の1でも、お店はやっていけます。しかし、12倍の数のお客様それぞれにご満足いただくためには、シェフやサービススタッフの涙ぐましい努力と工夫によって成り立つ、芸術の領域に昇華したプロフェッショナルの技が必要です。この究極の技を生み出す最大の原動力は、結集したスーパー料理人達の「清らかな心」です。

―「俺の」シリーズで10業種を目指して
第1号店はわずか16坪の「俺のイタリアン」(新橋本店)で、グランシェフに山浦敏宏さん、スーシェフに藤井大樹さんと遠藤雄二さん、マネジメントに高坂進さんを迎えての第一歩でした。その後、「俺のフレンチ」「俺の割烹」「俺の焼肉」「俺のやきとり」を含めて5業種を実現し、これから10業種を企画開発中です。立飲み業態は、自然に会話が生まれなぜか親しくなっていく空間を提供することで、従業員は仕事に誇りが持て幸せを実感できます。現在は当社に共鳴する一流シェフがどんどん集まる状況ですが、今後は当社自身でも一流シェフの育成に努めていきます。

―日本の食文化の危機を感じて
日本には、世界に冠たる料理人、いわば世界遺産ともいえる人たちが大勢いますが、調理学校を出た人たちが10年後も飲食業に携わっている確率は1割にも満ちません。厨房の世界に魅力がない、将来の夢が見られない、そんな理由で人がどんどん辞めていくのです。

かたや飲食業界の顧客はというと、ファーストフードの台頭により、一流の料理人が作った幸せを実感できる美味しい料理を味わう人があまりにも少ないのが現実です。

飲食業界の将来のために立ち上がらねばいけない。そう考えた時に集まってくれたのが、証券会社出身で世界を股にかけた経験を持つ安田道男さん、飲食業界に革新を起こしてきた辣腕プロデューサー森野忠則さんでした。

「俺の株式会社」は社員の幸せのために立ち上がり、まず、ジャズライブを併設し、銀座で30店舗を展開。そしてニューヨーク進出を目指します。

※全文は「THE INDEPENDENTS」2014年2月号 - p16にてご覧いただけます