「レシピ配信を通してがん患者・家族の前向きな暮らしに貢献する」

レシピ配信を通してがん患者・家族の前向きな暮らしに貢献する

■がん患者と家族をサポートするレシピサイト『kama＋aid（カマエイド）』

　2018年のがんの罹患数は100万人と言われており、治療を続けている人は約160万人と推計されています。増加傾向にある通院での治療者は62%に達し、患者を支える家族の負担は大きくなっています。

　当社はがん患者向けのレシピサイトの運営を通して家庭での食事管理のサポートを行っています。がん治療は患者によって様々であり、抱える食事の悩みも多様です。管理栄養士の監修のもと、口内炎や味覚障害といったそれぞれの悩みに沿ったレシピを掲載しています。

■ニッチコンテンツとして広告収入によるマネタイズを図る

　クライアントの取扱商品を活用して管理栄養士が考案したPR用レシピや、企業の商品や取り組みを紹介する広告の掲載によるBtoBモデルでの収益化を進めています。介護・医療分野におけるニッチコンテンツとして広告表示単価やクリック単価は高単価に設定し、ユーザーの行動分析やアンケート機能によってスポンサーの商品開発やマーケティング活動に貢献します。現在は月額利用料無料でレシピを公開していますが、パーソナライズ機能を備えた有料会員機能を設けることでBtoC領域でのマネタイズも準備しています。

■今後の事業展開

　3年後までに単月黒字化を目指し、会員の増加と広告の獲得を進めていきます。認知度向上のため、実際に悩みについて情報を探しているユーザーや、通院などで病院や調剤薬局にいるユーザーをターゲットとした専門性の高い広告宣伝を行います。将来的にはデータを活用した配食サービス関連企業や保険会社との協業や、他疾患を対象とした横展開も視野に入れています。私自身も家族ががんに罹患した際、自分には何もできないという無力感ばかりが残りました。食事を通した成功体験を届けることで、一人でも多くのがん患者とその家族を前向きにすることを目指します。

※掲載時点での情報です