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「農業の現場をITの力で支える」

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【濱田 安之氏 略歴】
1970年生まれ。北海道室蘭栄高校出身。北海道大学卒業後、生物系特定産業技術研究推進機構、農林水産省、独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構を経て、2014年当社設立、代表取締役就任。

【株式会社農業情報設計社】
設 立 :2014年4月21日
資本金 :115,286千円
所在地 :北海道帯広市西8条南40丁目1番6号
事業内容:トラクター運転支援アプリ・装置の開発提供


農業の現場をITの力で支える


2019年度インデペンデンツクラブ大賞 地域大賞<北日本>受賞コメント

この度は北日本ブロック地域大賞に選出頂きまして、誠にありがとうございます。事業計画をプレゼンしたのは昨年8月。以降も「AgriBus-NAVI」アプリは世界で50万DLを超え、ハード面でもGPS/GNSSレシーバーや自動操舵ステアの販売を開始するなど、会社として事業を展開し続けています。現在も日々直面する課題に向き合いながら研鑽を続けている最中であり、今回の受賞は弊社スタッフ一同にとりましても大きな励みとなりました。まだまだ奮闘の日々は続きますが、今後も世界中の農業者様の役に立つ、農作業の効率化や農業経営の発展の一助となるようなITサービスの提供に尽力していきます。

■“農業版カーナビ”「AgriBus-NAVI」

「AgriBus-NAVI」は、トラクターなどの農業機械・農用車両に搭載して、圃場内の直進作業をお手伝いするGPSガイダンス(GNSSガイダンス)アプリです。スマホ・タブレットにインストールして画面表示を確認しながら運転することで、広い圃場内でまっすぐ、等間隔に農作業を行うことができます。また、散布跡や走行軌跡がアプリ内の地図に記録されるので、重複作業や作業漏れによる農薬散布の無駄・ムラを解消に貢献します。結果、燃費や散布物のコストが1割ほど削減できたケースもあります。広告モデルにより無料で利用することができますが、広告非表示で作業履歴や圃場管理を行える有償プランを年間12,000円で提供しています。

■ユーザーの9割が外国の顧客

2015年2月に「AgriBus-NAVI」の提供を開始して以来、AWS(アマゾンウェブサービス)による海外向けの販売も行っています。既に全世界で約650,000件ダウンロードされており、同様のアプリの中で世界シェア1位を誇っています。大規模農場の多いブラジルやスペイン、アメリカなどの海外からの引き合いが特に多く、9割を占めています。

■今後の事業展開

一昨年末に住友商事や農林漁業産業化支援機構など6社より、2億円の出資をいただきました。「AgriBus-NAVI」に対応するGNSS装置「AgriBus-GMiniR」「AgriBus-G2」と自動操舵装置「AgriBus-AutoSteer」の製造・販売体制を強化し、昨年末より販売を始めています。より高い精度で位置情報を把握しつつ、自動操舵を可能にすることで、経験の浅い農業者でも広い農場で真っすぐ等間隔に作業できる仕組みを整備します。また、圃場情報、作業履歴、機械の調子など農作業にまつわる情報を「収穫」し、既存の各種農業システムに提供する「農作業情報ハブサービス」も手がけていきます。

※2020年6月時点の情報です