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「世界中の観光地を「オト(音)」と「ストーリー」でもっと楽しくしたい!」

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【青木 真咲氏 略歴】
1988年大阪府高槻市生まれ。国立大阪教育大学教育学部附属高等学校池田校舎出身。2012年京都大学卒業後、日本経済新聞社入社。配属先の静岡での魅力に惹かれ、静岡の地域活性化事業の創出を志すようになる。2017年7月、㈱竹屋旅館社長の竹内らと「Otono」事業部立ち上げ。2018年8月当社設立、代表取締役就任。

【株式会社Otono(オトノ)】
設 立 :2018年8月
資本金 :5,000千円
所在地 :静岡市葵区七間町7-8 セブンセンタービル2階
事業内容:観光地向け音声アトラクションサービスの企画開発
従業員数:4名


No.899 株式会社Otono(オトノ)


世界中の観光地を「オト(音)」と「ストーリー」でもっと楽しくしたい!


2018年8月22日 静岡インデペンデンツクラブのようす


■ドラマ型音声ガイド『Otono』で観光地を劇場化

『Otono』は、観光地の歴史や文化・フォトスポットなどを紹介する音声アトラクションです。観光客はスマートフォンを『Otono』のQRコードにかざすだけで、多彩な声のガイドとバラエティーに富んだストーリーの音声アトラクションを楽しめます。日本語、英語、中国語、韓国語など多言語対応のため、インバウンドにも活用できます。現在、創業の場所である静岡を中心に事業展開し、「羽衣伝説で有名な三保の松原ツアー」などのガイドツアーをおこなっています。

■富士山だけが観光じゃない

富士山の眺望を求めて多くの人が私たちの地元・静岡市の世界遺産・三保の松原を訪れますが、常に綺麗に見えるわけではありません。「富士山が見えないと三保の松原には何もない」とがっかりして帰る観光客の姿を見るにつけ、景観だけでなくこの街にある歴史や伝説などの素敵なストーリーを観光資源として利用できないかと考えるようになりました。そこで、ホテルクエスト清水を運営する(株)竹屋旅館にて『Otono』事業部を立ち上げ、2017年より音声アトラクションサービスを開始しました。

■音コンテンツの可能性

Google HomeやAmazon echoに代表されるように、音コンテンツへの注目度は急速に拡大しています。観光ガイドにおいても、視覚を奪わずリアルの魅力を最大化できる点で相性は良いと考えています。当社はクリエイター(声優や放送作家)のネットワークを構築しており、良質なストーリーや声を観光地と掛け合わせることで、新しく感動的な観光体験の提供が可能です。

■地域の活性化に貢献

『Otono』は、観光地のローカルネットワーク(観光協会やボランティアガイド)と連携して情報を仕入れ、ストーリーや声を提供するクリエイター(声優や放送作家)のネットワークを構築しています。『Otono』が連携する行政・事業者、メディア関係者に向けてクリエイターのPRの場を提供することで、新しい仕事の創出にも貢献しています。地域の魅力を発掘・発信し、周辺の観光地やイベントへの誘導につなげることで、滞在時間の延伸や経済効果の拡大を図っていきます。

■今後の事業展開

2018年より、観光地へ向かうタクシー客が利用できる音声観光ガイド『ドライブオトノ』のサービスを開始しました。リリース2週間でタクシー会社20社150台超に導入が決定するなど普及が進んでいます。現在は、静岡の観光地を舞台にしていますが、2019年からは全国に展開していきます。日本のあらゆる地方には、商店街の町並みやご当地グルメなど「そこにしかない」魅力にあふれています。日本中の観光地を訪れる旅行者の耳にアクセスできる観光インフラ構築を目指します。