「卵を科学する」
=$DATE?> 公開
=$CORP_NAME?>
=$CORP_KANA?>
=$CORP_KANA?>
=$PERSON_POSITION?> =$PERSON_NAME?>
=$PERSON_KANA?>
=$PERSON_KANA?>
株式会社ファーマフーズ
代表取締役 金 武祚さん
1947年生まれ。1979年京都大学農学博士。1988年太陽化学株式会社入社、研究所所長。1991年同社常務取締役就任。1997年株式会社ファーマフーズ設立。1999年11月当社代表取締役社長(現任)。2006年東京証券取引所マザーズ上場(証券コード:2929)。
設 立:1997年9月12日 本 社:京都府京都市西京区御陵大原1-49
年 商:1,225百万円(2012年7月期 実績) 従業員:39名(2012年7月末現在)
http://www.pharmafoods.co.jp/
=$NAME2?> =$NAME3?>
=$NAME4?>
私たちの企業コンセプトは、「免疫」「老化」「神経」という生命活動と健康維持に関わる3つの要素に作用する機能性素材の開発です。それを身近な素材である卵・牛乳・緑茶・米などから有効な成分を探索しています。中でも卵に最も可能性があると考え、「卵を科学する」という研究開発コンセプトを打ち立てました。創業当初は「ストレス・リラックス」をキーワードに、「GABA」食品を開発しました。これはお米にも入っているアミノ酸で、身近な食品の最たるものですが、これを大量に発酵生産する技術を開発しました。GABA摂取がストレスに与える効果を満員電車で実証実験をしました。データによって効果を明確に提示することができ、グリコとのGABAチョコレートの共同開発をはじめ、多くの食品会社に採用されました。また、一添加物ではなく「GABA」を前面に出して認知拡大を図ったことで、「リラックス」のマーケットを作ることができました。GABAは2012年度、全米アミノ酸部門で売上No.1になり、アジアをはじめヨーロッパ、オセアニアなどグローバル展開にも成功しました。
ニワトリの免疫システムに着目した製品「鶏卵抗体(IgY)」は、抗ピロリ菌・抗虫歯菌・抗インフルエンザウィルスのはたらきがあり、日本ではグリコのヨーグルトや、韓国、中国、台湾、ヨルダン、エジプト、スロバキアなど各国の食品分野で採用されています。骨代謝改善素材「ボーンペップ」は、当社の若手社員が卵黄中のペプチドから開発し、ロート製薬?の成長期応援飲料「セノビック」や、中国最大手乳業メーカーの高カルシウム牛乳として採用されました。軟骨細胞の増殖効果促進効果がある「iHA(アイハ)」は?エバーライフの皇潤に採用されています。胎児の二分脊椎という病気を回避する「葉酸(ようさん)たまご」は、日本ではJA、韓国、中国、東南アジアでも展開しています。広島大学との共同研究から?広島バイオメディカルを設立し、鶏卵抗体技術を血液浄化などの医薬品・メディカルデバイス製品や、医療食など生活習慣病予防への活用にも取り組んでいます。
2006年に東証マザーズへ上場しました。「君たちなら上場できる」と初めて言ってもらえたのが年商2億円の時です。創業10年間は土日も祝日も年末も休まず、社員みんなで働き続けました。金も人も設備もない中で勝負できるのは時間だけでした。当社は研究開発を行う頭脳集団であり、製造はすべてアウトソーシングです。しかし、手は使わないが足は使います。商品にファーマフーズのラベルを貼り、営業は全部自分達で行います。販売先の反応を直接知る事は大きなビジネスチャンスになります。「GABA」は1kg数万円する新しいコンセプトの素材で、価格競争のない高付加価値商品です。私たちは「GABA」のビジネスモデルでライバルがいない、ブルーオーシャン戦略を具現化することができました。
これからはスピードを上げていきたい。49歳で起業しましたが後悔したことはありません。若い人にもベンチャーをやることを勧めています。私がもっと早くに始めていたら、会社はもっと早く大きく成長していたかもしれない、と思っています。
【起業家インタビュー】株式会社広島バイオメディカル 代表取締役社長 豊浦 雅義 氏
【VC紹介】株式会社バイオフロンティアパートナーズ 代表取締役社長 大滝 義博さん
※全文は「THE INDEPENDENTS」2013年6月号 - p12にてご覧いただけます