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「高知ココプラの産学官民連携への取り組み」

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【國本 行彦】
1960年8月21日生。
東京都立志村高校卒業。
1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス(現・JAFCO)入社。
2006年1月5日(株)インディペンデンツ(現(株)Kips)設立、代表取締役就任。
2015年11月9日 特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ 代表理事就任(現専務理事)

高知県産学官民連携センター(ココプラ)は、高知市内中心地にある高知県立大学・高知工科大学永国寺キャンパス内に2015年に設置された産学官民連携センターです。

ココプラでは、「知の拠点」「交流の拠点」「人材育成の拠点」を3つの基本機能とし、産学官民連携に関する相談窓口の設置や交流機会の創出、人材育成研修などの取組を進めています。これらの取組を通じて、産学官民がつながり、コミュニケーションを深め、知の創造、産業や地域のイノベーションにつなげていきます。

ココプラには高知県立大学、高知工科大学、高知大学、高知学園短期大学、高知高専等、高知県内の高等教育機関のコーディネーターが駐在しており、これら県内の5大学等と高知県で構成する高知県 ・大学等連携協議会が設置されています。オール高知で、知の創造、産業や地域のイノベーションにつなげる事を目的に、産学官民連携推進の取組を進めています。また、2017年からは産学官民連携・起業推進課もセンターに併設され、起業や新事業展開の促進にも更に力を入れています。

中でも高知工科大学はとてもユニークな大学です。大学工学部がなかった高知県のハイテク産業浮揚希望を担って、高知県により1997年公設民営方式で私立大学として創設されました。2009年4月に公立大学法人化により公立大学へ移行した後は「日本にない大学」を目指し、システム工学群、環境理工学群、情報学群、経済・マネジメント学群の分野横断的な4学群(学部)編成、研究費の思い切った重点配分、他大学に先駆けた学生による授業評価や研究業績を直接的に教員評価教員処遇に反映させる教員任期制再任制度など、従来の日本の大学の慣習とは一線を画した尖端的なトップダウン運営で知られています。

インデペンデンツクラブは8月31日に高知県立大学・高知工科大学 永国寺キャンパスで開催いたします。ぜひ一人でも多くの皆様に高知県のユニークな産学官連携への取り組みを紹介したいと思います。



※「THE INDEPENDENTS」2018年8月号 - p2より