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「先端技術に日本らしい「思いやり」をプラスして、人に寄り添うAIを世界展開していきます 」

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【鈴木 孝昌 氏 略歴】
1974年6月生まれ。豊橋高校出身。米国オハイオ州立大学航空経営学部を卒業後、外資系メーカーの日本支社立ち上げやエンドユーザーシステム部門での役員など、日本のみならず欧米や東南アジアなど世界各国でグローバルなビジネス感覚を養う。その後、日本の素晴らしさを海外に伝えたいという想いから、(株)テクムズを起業。

【株式会社テクムズ】
設 立 :2014年5月1日
資本金 :50,000千円
所在地 :愛知県名古屋市中村区名駅5-29-10 錦通KDビル 6F
事業内容:AIプラットフォーム開発・コンサルティング、IoTサービス企画
従業員数:9名



<起業家インタビュー>

(株)テクムズ 鈴木 孝昌 氏

「先端技術に日本らしい「思いやり」をプラスして、人に寄り添うAIを世界展開していきます 」


画像認識AIを用いた無人店舗システムを開発するベンチャー
日名古屋発の「速い・正確」なAI技術でグローバルを目指す起業家


8月6日インデペンデンツクラブ月例会でのプレゼンの様子


■画像認識AIプラットフォームの開発を行っています。

私たちは圧倒的な処理速度と認識精度を誇る画像認識AIプラットフォーム『DEEPS』の開発を行い、特徴点マッチングによる顔認証の技術を活用したサービスを提供しています。『DEEPS』の顔認証は1秒以内に人物特定が可能な処理速度と99.4%の精度を誇り、競合大手にも匹敵する最高水準です。年齢属性のデータを誤差2歳以内で出すことができ、8段階の感情データも読み取ることができます。

■小売店ではどのように活用されていますか。

主にマーケティングデータの分析に活用されています。当社のシステムでは顔認証に加えて消費者の手の動きを追跡しており、これによって小売店では消費者が購買に至るまでにどんな場所でどんなものを手に取ったか、というデータを収集することができます。集めたデータを分析した業務改善コンサルティングや在庫データとの連携による万引き対策を行っています。

■労働力不足や人件費の高騰により無人店舗の需要が高まっています。

スクールには、個人の申し込みだけでなく企業の経営企画部やAI推進室などから派遣されてくる人も多いです。明確な課題を持つ企業もあれば膨大なデータの中から解決すべき課題を見つけ出してほしいという企業もあり、レベルは様々です。データサイエンスをうまく活用することによって作業の自動化が進みコスト削減が見込めるだけでなく、「経験と勘」と「データ」を組み合わせることでで定量的な分析に基づくPDCAサイクルを回すことができるようになり、企業の成長の推進力になります。

■製造業の現場でもAI導入が進んでいくのでしょうか。

品質検査AIとしての導入が進んでいます。中小企業では品質検査のための人件費が売上の1~2割という大きなコストになっています。検査専用機が約1億円という高額であるのに対し、当社の品質検査AIは300万円から導入が可能です。これまで目視で確認されてきた品質検査をAIによって自動化することで、品質の安定と大幅な人件費の削減を実現しています。

■どんな学生時代を過ごされましたか。

英語と数学が得意だったことから、高校時代の恩師に勧められてアメリカの大学へ進学しました。周囲には経営者の息子や起業を目指して勉強している仲間が多く、経営や起業に関心を持つようになりました。大学卒業後はHPに入社し、サンフランシスコでシリコンバレーを肌で感じながら仕事をする中でIT業界で起業することを決意しました。経験を積むためにハードメーカー、ソフトメーカーなど4社を経て、HP時代の開発実績を評価され東京で大手銀行のシステム開発を行う会社を起業しました。その後株式を全て譲渡し、地元の豊橋へ帰郷して一人でテクムズを立ち上げました。

■AI開発事業を始めた経緯を教えてください。

当初は農業のIoT化を目指して画像認識の技術の開発を始めました。今まで経験則で行っていた収穫時期の見極めを作物や葉の大きさから判断できるようになれば作業の効率化や品質の向上に繋がるのではないかと考えたことがきっかけです。こうして完成した技術が製造業の品質検査AIとして導入され好評を得たことから、次第に製造業や小売り・サービス業での取引が中心になっていきました。

■グローバル展開を検討しています。

AIの分野ではアメリカや中国が先行していますが、日本らしい「心地よさ」や「こまやかさ」をプラスした「伝説のサービスマンAI」として差別化を図ります。最新技術を素早く商品化し、様々な企業との実証実験を行うことで業界内での存在感を強めていきます。現在は業界2、3番手の中堅企業をターゲットとしてクライアントを直接開拓していますが、今後は代理店ビジネスでの国内横展開を進め、将来的にはグローバル展開を目指しています。人に優しく寄り添うAIとして、私たちの画像認証システム『DEEPS』を世界中に広げていきます。

(2018.7.10 文責:大森)