「宮崎大学発スタートアップへの期待」

国立大学法人宮崎大学には、農学部、工学部、医学部という理系学部に加え、地域資源創成学部というユニークな学部があります。2016年に新設された地域資源創成学部では「マネジメントの専門知識」と「社会・人文科学及び農学・工学分野の利活用技術の基礎知識」を教授する異分野融合のカリキュラムによって、地域と一体となった実践的協働教育が導入されています。

2017年9月には第1回宮崎大学ビジネスプランコンテストが開催され18組が応募し、決勝会には高校生を含む250名の参加しました。更に2018年3月開催の『第14回キャンパスベンチャーグランプリ全国大会』では、工学部・教育学部・地域資源創成学部から成る宮崎大学生チームが文部科学大臣賞テクノロジー部門大賞を受賞しました。

宮崎大学のベンチャーサークルを指導するのは地域資源創成学部講師の土屋有氏です。アイレップ、カヤック、アラタナという有名ITベンチャー企業で新事業を立ち上げてきた経験によるアドバイスと東京のIT経営者を招聘して学生に起業から経営までの実践的教育が行われています。

「世界を視野に、地域から始めよう」をスローガンに地方創生とベンチャー創出に力を入れる宮崎大学は、次世代を見据えた地方大学として注目していきたいと思います。





※「THE INDEPENDENTS」2018年6月号 - p2より