「(株)アークライト、(株)フレイ・スリー、ヒューマンライフコード(株)」
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早稲田大学
商学博士 松田 修一 氏
1943年山口県大島郡大島町(現周防大島町)生まれ。
1972年早稲田大学大学院商学研究科博士課程修了。
1973年監査法人サンワ事務所(現監査法人トーマツ)入所、パートナー。
1986年より早稲田大学に着任し、ビジネススクール教授などを歴任。日本ベンチャー学会会長、早大アントレプレヌール研究会代表世話人も務める。2012年3月教授を退官。ウエルインベストメント㈱取締役会長
特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ代表理事
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No.851 株式会社アークライト(代表取締役 福本 皇祐 氏)
①事業形態の見直しによる高収益モデルの構築
カードゲームの小売業、ボードゲーム等の企画、開発、製造、出版、イベント業他、自社が持つテーブルトップゲーム業界における垂直統合された事業構造に強みがあり、33店舗を展開しています。製造直販体制の強化を進め、ボードゲームのデジタル化、若者から高齢者市場への展開、日本発のコンテンツの海外展開で、高収益モデルを構築します。②カードゲーム開発で著作権以外の知財化可能性を
コミュニケーションツールとしての新たなゲームの開発力が将来を決定しますが、開発製品の権利確保としての著作権に加えて、ボードゲームの知能開発や痴ほう症対応等を大学等と共同研究によって、ボードゲームから入手されるデータの活用等の知財化可能性を探りましょう。③事業拡大で制作を海外で行う比重が高くなる際のコピー商品・コピー店舗の防止策を
事業拡大に伴い制作や店舗の海外展開の比重が高くなります。現在長年連携している海外との信頼関係のみに依存しない仕組みを構築しなければ、持続的成長にとって最大のリスクになります。No.852 株式会社フレイ・スリー(代表取締役CEO 石田 貢 氏)
①広告代理店と広告制作会社を一体化したワンストップサービスによるコストダウン
広告主向けアプリ「ワンロール」のテンプレートで、広告主が自社の動画広告を短期間・ローコストで制作できるワンストップサービスを提供しています。急成長市場を背景に、動画広告時代の新たな競合が始まります。自社の優位性をより明確にする必要があります。②広告主の動画広告の販促・配信・社内共有によるスイッチングコスト障壁の構築
販促・配信からその効果測定、さらに広告主の社内広告共有等のサービスの提供は、将来の競合に対するスイッチングコスト障壁を構築することに役立っています。このコスト障壁を高めるために、広告主組織へのさらに深い浸透をいかにするかを検討する必要があります。③動画広告に関する知財戦略ストーリー
動画広告の開発エンジニアや映像クリエイターのスキルによって、現在競争優位性を確保しています。国内外での事業拡大と共にスキル人材のグローバル化に対応するためには、著作権を含むどのような知財戦略を確保すべきか、参入障壁構築のために不可欠です。No.853 ヒューマンライフコード株式会社(代表取締役社長 原田 雅充 氏)
①米国で既に販売されている脂肪分離抽出器と羊膜再生シートの輸入販売
製薬会社やアカデミアの研究開発部門で使用される脂肪分離抽出器と、床ずれや術後の治癒に活用される5年間室温保存が可能な羊膜の日本とアジアの販売権をとり輸入販売します。2019年までに医療機器としての薬事承認をとり販売開始の黒字化を目指しています。ターゲットを明確にし、確実度の高い計画により、ハイリスク・ハイリターン製品開発の道筋が立てられる資金調達を可能にします。②がん患者・フレイル(高齢者の未病)者のQOLを向上する新薬の開発
Tissue Genesisの脂肪から幹細胞抽出技術、東京大学医科学研究所の臍帯由来間葉系幹細胞の製造・保管・輸送、及び自治医科大学の幹細胞群から血管内皮幹細胞を抽出する技術、これらに伴う知的財産をベースに、独占的使用権を獲得し、次の2つの新薬開発を2025年の社会実装を目指しています。①臍帯由来幹細胞を、がん患者に他者移植し、症状改善や生存期間の延長等を目指します。②健康時に脂肪から抽出した血管内皮幹細胞を改善して、自家移植し、悪化時に戻します。これらは、共に医師主導治験・研究が不可欠ですが、サンプル数確保のため、どこの大学病院を活用するか重要です。原田氏の過去のネットワークを活かす必要があります。③新薬開発の収益モデルの構築
商業目的に対する独占的使用権は確保していますが、量産技術の確立に加えて、製薬会社であるとすれば、いかなる外注先と販売チャネルを活用するのか、又は開発に徹しフィービジネスとするのか、グローバル戦略などポストIPO後の長期戦略を検討する必要があります。2018年4月2日インデペンデンツクラブ月例会 東京21cクラブにて