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「「島国型ハイブリッド無人物流プラットフォーム」」

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【小野 正人氏 略歴】
1977年生。香川県三豊市出身。離島・僻地マニア。インターネットプロバイダや移動体通信事業者で、インターネット黎明期よりインフラエンジニアとして日本の情報通信網の普及に貢献。ライフワークである離島・僻地めぐりを続けるうち、交通・物流事情の悪さを目の当たりにし、ドローンによる物資輸送を着想する。

【株式会社かもめや】
設 立 :2016年4月19
資本金 :29,191千円
所在地 :香川県高松市林町2217番地44 ネクスト香川303
事業内容:島国型ハイブリッド無人物流プラットフォームの開発
従業員数:5名(非常勤・取締役含む)


株式会社かもめや


「島国型ハイブリッド無人物流プラットフォーム」



■離島が直面する問題を解決したい

現在、瀬戸内エリアには数百の島々が点在しており、このうち、有人の138島の中には人口100人に満たない小さな島が49あります。こうした島の多くは、生活物資の輸送をチャーター船や自家用船、漁船に依存しています。貨物輸送には多くのコストと時間がかかり、日用品や医薬品の調達にも不自由しているのが現実です。当社は、こうした島の問題を無人機で解決することを目的に香川県高松市で設立されました。

■船に代わってドローンで物流を担う

これまで「KamomeAirプロジェクト」として、無人航空機『カモメコプター』と無人貨物船『ドンブラコ』、無人走行車『スマート・オンバ』を組み合せた新しい物流ネットワークの構築を目指してきました。2015年1月に日本初の長距離(8km)海上貨物輸送実証実験に成功し、また2015年9月には物資輸送・遠隔医療及び医薬品輸送・危機管理の3分野複合実証実験に参加し、無人機による海上物資輸送の国内最長記録(片道10km:往復20km)を達成しています。

■クラウドファンディングで資金調達

これらの実験費用は、クラウドファンディングやファンドを通じて支援をいただき、1,116,000円の資金調達に成功しました。また、READY FOR OF THE YEAR 2015「READY FOR Local CHALLENGE」や、香川大学主催の香川ビジネス&パブリックコンペ2016「地域公共部門 グランプリ」を受賞しています。

■今後の事業展開

瀬戸内海エリアで実績を積み、ゆくゆくは離島が多く存在する長崎や沖縄、さらにはインドネシアやフィリピンのような島国に広めていくことを計画しています。どんな離島に住んでいても1日で品物を受け取れ、島で出来た特産品も1日で消費地に送り出せるようなネットワークを構築することで、地方創生に貢献していきます。


記事掲載日:2018年2月2日