「「IoT時代のキーデバイス『高速起動・小型・低周波ランガサイト振動子』」」
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【井上 憲司氏 略歴】
1969年8月生まれ。広島県立広島観音高等学校出身。広島大学工学部第2類(電気系)卒、広島大学大学院工学研究科材料工学専攻博士課程前期(修士)修了。1995年4月TDK(株)入社。2004年7月旧(株)京セラキンセキ(現京セラ)、2014年9月(株)C&Aを経て、2014年12月(株)PiezoStudio設立。2015年12月代表取締役社長就任。
【株式会社Piezo Studio】
設 立 :2014年12月5日
資本金 :134,604千円
所在地 :宮城県仙台市青葉区荒巻6-6-40 東北大学連携ビジネスインキュベータ
事業内容:電子部品及びその材料の開発・設計・試作・実験・解析・評価・製造販売等
従業員数:2名
No.808 株式会社Piezo Studio
「IoT時代のキーデバイス『高速起動・小型・低周波ランガサイト振動子』」
■東北大学金属材料研究所発ベンチャー
当社は、小型無線素子を組み合わせた圧電デバイス(振動発電/振動センサー)を開発しています。東北大学金属材料研究所、未来科学技術共同研究センター(NICHe)教授の吉川彰氏等の研究成果を、東北大学のビジネスインキュベーションプログラムを経て事業化され、2017年4月には東北大学ベンチャーパートナーズより出資を受けました。■低消費電力に必要な圧電デバイスを開発
圧電デバイスは、携帯電話、ウェアラブルデバイス、AV/PC用途などあらゆる電気機器に使われている圧電効果を利用したクロック信号を作り出す受動部品です。当社が開発した高速起動・小型・低周波の圧電デバイスである「ランガサイト振動子」は、従来の水晶振動子やセラミック振動子に比して十分な温度特性を保ちつつ、1/10の起動時間と低周波化かつ小型化に成功しています。■IoT機器からバイオセンサまで用途を拡大
「ランガサイト振動子」は、その高速起動特性により低消費電力に貢献することから、バッテリー駆動のIoT機器や車載機器、ロボット等の産業機器等での用途があります。現在、製造委託先にて試作ラインを構築しており、2018年後半の量産開始を目指しています。また、粘性溶液中の微質量センシングや高温プラントでの非破壊検査など、他の材料では対応が難しい高温等過酷領域のセンサ材料としての引き合いも多く、更なる市場拡大が期待できます。東北大学と共同で、材料及び振動子応用・センサ応用について特許出願並びにPCT出願中です。■今後の事業展開
振動子の世界市場は約3000億円、センサ市場は約1兆円が見込まれています。今後も、電子デバイスをはじめ医療バイオセンサ、次世代通信用素子などを順次製品化し事業拡大を図ります。東北大学とのオーブンイノベーションを技術基盤としつつ、東北地域の企業との連携によるOEM生産を行うことで、世界と地域を繋ぐコネクターハブ企業となることを目指します。記事掲載日:2017年11月24日