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「「大学発ベンチャーへの投資戦略(1)」」

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2015年12月、KIIの設立と同時に代表取締役社長に就任。KII以前は、日経BP編集記者、CNET Japan編集長を経て、グリーを共同創業。10年間、同社の副社長として事業部門などを統括。現在、同社取締役(非常勤)。慶應義塾大学経済学部卒。

※ 会員以外で参加を希望される方は事務局にお問合せください。http://www.independents.jp/contact/form1
※ 営業目的のご参加はお断りする場合がございます。

はじめに~大学発ベンチャーを取り巻く環境について(慶應イノベーション・イニシアティブ資料より)

2000 年代前半までは、「大学発ベンチャー1000 社計画」(平沼プラン)のもと、実現可能性を度外視した技術偏重や市場性を軽視した大学発ベンチャーが数多く設立され、大学発ベンチャーへ投資するベンチャーキャピタルのパフォーマンスも低迷時期が続きました。しかし2015年度の経済産業省の調査では、黒字企業の割合は55%へと増加、東証マザーズ時価総額上位30社のうち10社が大学発・技術系ベンチャーと株式市場でも高く評価されるようになりました。一方で2013年度以降に設立された大学・技術系ベンチャーに特化したファンドは約1000億円です。2015年の未上場資金調達ランキング上位10社の半数が大学発ベンチャーになります(entrepediaより)。

2016年7月に「慶應イノベーション・イニシアティブ1号投資事業有限責任組合」を設立しました。出資者は、金融機関、事業会社、起業家、慶應義塾大学、野村ホールディングス、山岸広太郎で総額45億円になります。慶應義塾大学は、1998年以降、知的資産の譲渡やアントレプレナー資金の提供などによってSpiber(株)など13の慶應義塾大学発ベンチャーを支援し(株式を取得)、(株)ブイキューブ、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(株)、サンバイオ(株)の3社が上場を果たしています。私自身は日経BP編集記者、CNET-Japan編集長を経て、グリーを共同創業、10年間同社副社長として事業部門などを統括してきました(現在は非常勤取締役)。グリー上場後は母校慶應義塾大学や他大学の教育・研究への寄付や大学発ベンチャーへの出資を行ってきました。当社設立と同時に代表取締役に就任し、起業経験者としてチームメンバーとともに、慶應義塾大学の研究成果を活用したベンチャー企業を投資育成し、高い投資パフォーマンス実現と新産業創出による社会貢献の両立を目指していきます。

【株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ 会社概要】

設立:2015年12月17日
資本金等:1億円((株)慶應学術事業会、野村ホールディングス(株))
所在地:東京都三田2-15-45慶應義塾南別館4F
執行役員:首藤秀司(野村證券当銀行業務、野村リサーチ・アンド・アドバイザリー取締役等を経験)、木下秀一(元ジャフコ執行役員)、本郷有克(住商ファーマインターナショナルVC運用に携わる)

大学発ベンチャーへの投資戦略(2)~みやこキャピタル(株) 岡橋寛明氏
大学発ベンチャーへの投資戦略(3)~日本ベンチャーキャピタル(株) 奥原主一氏

―2016年8月3日京都インデペンデンツクラブ in KRP-WEEK(京都リサーチパーク)にて