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「ナノテクノロジーをレーザー加工で追求する北大発ベンチャー」

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【土内 彰 略歴】
1964年9月12日生。国立阿南高専電気工学科出身。1985年4月立石電機(株)(現:オムロン(株))に入社、光センサーの開発に従事。その後日亜化学工業(株)に転職、青色LEDの開発スタッフの一員となる。2004年3月北海道大学発ベンチャーとして(株)レーザーシステムを起業、同年12月代表取締役に就任。次世代レーザー加工技術を札幌・徳島から世界へ発信し続け、日本のものづくり産業復興のエンジンとなることを使命とし、『どない流』社長業を邁進中。

【株式会社レーザーシステム 概要】
設 立 :2004年3月9日
資本金 :330,000千円(株主:経営陣、金融機関他)
所在地 :北海道札幌市西区二十四軒1条4-1-10
事業内容:レーザー加工装置/加工用光学エンジンの開発製造販売保守
従業員数:52名

No.676 株式会社レーザーシステム


「ナノテクノロジーをレーザー加工で追求する北大発ベンチャー」


■ 札幌&徳島発の最先端技術を世界に発信

当社は、2004年3月にレーザー加工装置の開発、製造、販売、保守を行うことを目的に設立しました。北海道大学発ベンチャーとして札幌に本社を構え、北海道経済産業局からの補助金等で2006年11月に製品販売にこぎつけました。2009年3月には取引先や各メーカーが本州や徳島県に多くあり、土内(どない)現代表取締役の出身地であることから徳島事業所を開設し、2013年7月には研究開発・製造・保守部門強化を目的として徳島県阿南市に新社屋を設立、2015年には首都圏営業強化のため川崎研究所を開設しています。「Made by LaS(レーザーシステム)」をスローガンに、札幌・徳島から世界に向けて世界一の製品・サービス・技術を発信し続け、未来を明るく照らす光となれるよう活動しております。

■ レーザー加工装置事業

当社のレーザー微細加工装置は、従来の機械方式と比べて非接触で対象物の負荷が少なく水を使わないためドライな加工が可能となり、チップの取れ数や歩留まり、切り屑の削減などの性能が大幅に向上され、部品の摩耗がないためランニングコストの低減にも繋がります。現在は国内外の半導体ウェハ、MEMS、LED・有機ELなどの加工に使われています。

■ レーザー技術プラットフォーム事業

レーザー関連の保有特許は18件あり、当社のコア技術であるレーザービーム光成形技術を用いたレーザー加工用「光学エンジン(レーザー加工装置の心臓部)」を装置メーカーなどの顧客の要望に沿って最適化しOEM供給しています。半導体デバイスメーカーへの販路を有する装置メーカーと提携関係を構築した上で、装置メーカーに「光学エンジン」を供給し、装置メーカーでレーザー加工装置として完成させ、エンドユーザーである半導体デバイスメーカーに納入しております。レーザー業界の各メーカーやプロセス開発企業などと協業・協力体制を確立する活動に取り組みレーザー技術のプラットフォーム化事業を推進していきます。

<コメント>

浮き沈みの激しい半導体業界にあって、レーザー技術の開発だけでなくメンテナンス部門による安定収益源も獲得している。半導体ダイシングでは、売上1000億円のディスコ(東証1部)が参考会社になるが、事業会社との連携により、技術だけでなくサービスで市場を開拓していく。(國本行彦)