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「名古屋インデペンデンツクラブ(2016年4月13日)」

公開

<イベントレポート>

名古屋インデペンデンツクラブ

2016年4月13日@名古屋証券取引所

主 催:特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ
共 催:株式会社名古屋証券取引所、株式会社Kips
協 賛:株式会社AGSコンサルティング、弁護士法人内田・鮫島法律事務所、三優監査法人
後 援:日本ベンチャー学会、日本ニュービジネス協議会連合会、日本ベンチャーキャピタル協会

【第一部 基調講演】

「ベンチャー企業のための知財戦略入門」

鮫島 正洋 氏(弁護士法人内田・鮫島法律事務所 代表弁護士)


<講演レポート>ベンチャー企業のための知財入門(弁護士法人内田・鮫島法律事務所 鮫島正洋)

【第二部 第226回事業計画発表会】


「名古屋工業大学発の人工知能技術ベンチャー」

No.667 有限会社来栖川電算(代表取締役 佐藤太亮)


【事業概要】
様々なアルゴリズムを駆使する技術者集団として、人工知能(AI)技術のライセンス販売・研究・システムインテグレーションと、スマホアプリ(「毎朝体操」)の企画・制作・運営を行う。悪環境下でも使える情景画像文字認識、単眼で運転補助などにも利用できる物体認識、加速度データから人の動作(睡眠、食事など)を検出できるモーション認識と実装技術を自動車メーカーやNTTドコモ等へライセンスしている。売れる製品開発するより技術開発を楽しむ社風。事業は無計画との事だが受注は途切れずかつ自己資金の範囲内で経営されている。

【コメント】
・画像認識分野における知財保護は難しいが特許化はできる余地はある。受託による研究開発が主事業であっても自社のブランディング確立は重要である。(鮫島正洋)
・良い技術を持っているので、参謀役がいればもっと成長できる。(光行邦博)

<企業紹介>様々なアルゴリズムを駆使する名古屋工業大発ベンチャー

No.668 株式会社SPLYZA(代表取締役 土井寛之)

「アマチュアスポーツマンのもっと上手くなりたいを叶える」


【事業概要】
CAD/CATのエンジニア4人で設立されたアマチュアスポーツ支援に関するスマホアプリ開発会社。残像動画に自動変換できるアプリ「Clipstro」は20カ国以上でスポーツ/写真アプリ1位を獲得する。新サービス「Spoch(スポック)」はスポーツ教育現場をターゲットにした動画共有SNS。チーム単位で月額5000円課金するモデルで5年後10万チーム導入を目指す。スポーツに関する画像処理認識、三次元形状処理をコア技術に、ダンス授業必須化など遅れている教育ICT分野に展開していく。

【コメント】
・米国GoPro社などのように独自デバイス開発せず、ソフトウエア技術で勝負する点は評価できる。アマチュアスポーツ市場でニッチトップ戦略を完成させるために特許2件は取得してほしい。(鮫島正洋)
・マーケットをいち早く立ち上げる戦略が重要。クローズ型SNSではあるが、子供に関する個人情報保護には十分に注意する必要がある。(光行邦博)


【第三部 起業家スピーチ】

・株式会社名城ナノカーボン (代表取締役 橋本剛)

【事業概要】“軽くて強い”“熱をよく伝える”“電気をよく流す”高品質なカーボンナノチューブの開発製造販売を手がける。年間300社以上にサンプルを提供。銅素材と同程度の導電性で軽量化を実現できることで需要も増えてきており、今後さらなる量産化の体制づくりをおこなっていく。

<起業家インタビュー>名城大学発ベンチャー

・株式会社NGCS (代表取締役 北村亮)

【事業概要】スマホで参加できる登山教室「やまスク」を2016年4月より正式公開。登山未経験者・初級者向けに1時間の講義3回と実技3回(長野)を、プロ山岳ガイドが教える。まずは実績をつくり、今後はより学ぶ意欲が高い中級者向けにも講座を開設し、幅広い層への普及を図る。

<企業紹介>登山スキルマーケット


―2016年4月13日 名古屋証券取引所にて