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「鉄ボルトは錆びるを覆す新技術『LonGood』」

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【鈴木 弘朗 略歴】
1973年3月6日生。焼津中央高校出身。近畿大学商経学部経営学科卒業。積水ハウスを経て、2001年1月鈴木商店入社。2009年4月代表取締役就任。2013年自社開発商品として、LonGood、Good UPなどを誕生させ、現在に至る。

【株式会社鈴木商店 概要】
設 立 :1970年4月
資本金 :5,000千円(株主:経営陣)
所在地 :静岡県焼津市三ヶ名253番地
事業内容:ネジ卸売業・貿易業務、および防錆加工処理技術の研究開発・製造卸売
従業員数:7名

No.680 株式会社鈴木商店


「鉄ボルトは錆びるを覆す新技術『LonGood』」


■ 次世代表面処理技術 『LonGood(ロングッド)』

痛ましいトンネル崩壊事故の発生など、インフラ損傷の見直しや、法改正の耐震化の問題等、建設業界にとっては大きな課題となっています。安全を脅かす要因の一つである『腐食』に対して、当社の開発した『LonGood』は、鉄素材に独自技術でメッキ加工し、ステンレス以上の耐食性と品質を実現した表面処理技術です。鉄表面をステンレスに近い表層に変えることで、SUS同等以上の高い耐食性を有します。傷に対して「自己修復力」が働き、皮膜を再生させる性質があります。また、『LonGood』は薄膜で、溶融亜鉛メッキの1/3の厚さで5倍以上の耐食性能を発揮します。コストは、溶融亜鉛メッキとステンレスの中間の位置で、ステンレスに比べて大幅にコストダウンを実現しています。
*主な納入事例:道路、線路・車両、橋梁、船舶・港湾のメンテナンス。メガソーラーの設置工事。

■ 脱着トルク式アンカー『アンカーバード』

埋め込まれたアンカーは、そのままにしておくとサビが原因で外壁を汚したり、コンクリート躯体にひび割れを発生させる原因となります。『アンカーバード』は撤去が可能であり、誰が施工しても必要な強度を発揮するので強度のバラツキもありません。現在は「プロトタイプ」で、製品化のための開発・実験を(株)松永工基(焼津市)と進めています。

<発表企業からのコメント>

当社は自動車用のネジ部品を中心に、45年実績を積み上げてきました。『たかがネジ、されどネジ』と云われるように、ネジ1本の不具合から、大惨事となる事故もあり、私達の取り扱うネジ部品は、モノとモノ、人と人を結びつける大切な役割を担っています。昨今、コンクリート構造物が余命60年を迎え、老朽化問題が叫ばれる中、金属の腐食がどう影響を与えるか、錆びに関する研究施設を立ち上げ、新しいコーティング技術を開発しました。ネジを進化させ、締結物の安心、安全を訴求する新商材を開発販売し、世の中に貢献していきます。