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「「ネットで、おもてなしを、世界へ」」

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1963年石川県出身。小松高校卒業。1988年金沢大学大学院修了後、㈱リクルートに入社。1996年㈲フューチャーワークス代表取締役に就任。2005年11月企業向け映像コンテンツの企画制作を行う㈱スマートイメージと合併し、㈱ショーケース・ティービーに社名変更。2015年3月19日東証マザーズ上場(3909)。

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~創業から上場まで、そして上場後の成長戦略~

■ インターネットにおもてなしの心を

私は石川県加賀市で生まれ、育ちも学びも生粋の石川県人です。石川県といえば「おもてなし」の聖地。私の心の隅々にも、その精神が浸透していることを感じます。当社は、おもてなしをインターネット上で実現することをコンセプトに、すべての利用シーンにおいてWebサイトを「見やすく、わかりやすく、入力しやすく」する「ナビキャストシリーズ」を展開しています。

■ 創業から上場まで(6つの成功要因)

北陸新幹線開通5日後の2015年3月19日に東証マザーズへ上場しました。ここに至るまで、①頼りになる投資家からの出資とアドバイス(PE&HR)、②知財の権利化による競争優位性(特許戦略)、③ニッチトップ戦略、④選択と集中(受託・下請からの完全撤退)、⑤お客様を選ぶ(大手顧客獲得戦略)が欠かせない要因でした。そして何より、⑥情熱を注ぐことができる「企業理念」を持つことがとても大切です。上場準備時期において、「なぜ上場するのか」に対する指針となり、組織が一つにまとまることに大きく寄与してくれました。

■ 今後の成長戦略

これまでのインターネットビジネスは、ネット広告やSEOなど「集客」の領域が大半でした。最近では、リターゲティングなど「追客」の領域でもプレイヤーが増えてきていますが、当社の事業領域はずばり「接客」。ECサイトでは、その10%が「使いづらさ」を理由に途中離脱してしまっています。EC市場は約13兆円あり、金額にして1兆円以上の機会損失が起きている訳です。この課題に対し、独自のWeb最適化の特許技術を駆使して「接客=おもてなし」することで解決する。蓄積されたデータを、FintechやAI(人工知能)など新たなビジネスに応用することで、多様な収益モデルも構築されます。本当の成長は、今から始まります。

■ ネットで、おもてなしを、世界へ

2025年にグループ30社・10ヶ国拠点で連結売上高1,000億円達成を目指し、米国やシンガポールで海外特許を取得するなど、既に走り始めています。インターネットの無限の可能性に対し、石川発のおもてなし精神を発揮すれば、より大きな目標も夢ではありません。今年1月には「Showcase Lab.」を立ち上げ、様々な専門技術を持った企業と連携して先端応用技術の研究開発をおこなう取り組みも開始しました。「縁尋機妙、多逢聖因」は私の座右の銘ですが、「豊かなネット社会を創る」というビジョンを、故郷の皆様とご一緒できる機会があれば嬉しく思います。ご清聴ありがとうございました。

―2016年3月25日北陸インデペンデンツクラブ(石川県地場産業振興センター)にて

【講演レポート】創業から上場まで、そして上場後の成長戦略(2015年11月9日東京インデペンデンツクラブ)